不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

会社にて国際交流

現在、中国から研修生が二人来ています。

どの研修生も同じですが、言われたことはちゃんとできるのに、逆に言うとそれ以外のプラスアルファが全くできない。

本当にロボットレベルと思いきや、閑だとあっちゃこっちゃに座り込んだり腰掛けていたりする。中国では怠け者だとは思われないのかも知れませんが、日本ではちょっとねぇ。

二人一組で色々なことを手伝うのですが、逆に言うと日本人社員とあまり関わることもないので、私は時間がある時はなるべく話すようにしています。

特にこの御時世、日本に来て肩身の狭い思いをしているでしょうから。

もっとも彼らにしてみたら、会社の研修で日本に来られるなど、ある意味千載一遇のチャンスなのかも知れません。

私としてはニュースの日本と現実の日本の違いを良く知って欲しいと思います。

会社で日本人社員達に対して文句を言いたいこと。

本人がいなくても名前で呼びなさい。

「あの中国人たち」「あの研修生たち」聞いていると腹が立つことしばしば。

同じ会社の社員なのだから、ちゃんと名前で呼ぶのが礼儀でしょう。

研修滞在費などの補助は出るのでしょうが、中国の給料で日本で何かを買うのは高いと想像します。

大抵の研修生たちはかなり節約しているようです。

そういうこともあって、態度の良い研修生たちは良くあちこちに連れて行ってあげます。

(会社でそれをしているのは私だけだという事実も悲しい)

明日は足立区の花火大会に連れて行ってあげようと思っています。

また、昼休みにでも空いているパソコンを使わせて、中国国内にいた時には検索できなかったことなども日本ではできることを教えようと思います。いつものことですが。

先日もきわどい政治の話になりましたが、日本では数万円の横領でも国会議員生命が危うくなることもよくあり、多少給料が良くても、毎年国民に資産をさらけ出されるので過分な贅沢もできないと教えたら、口をあんぐり開けてぽかんとしていました。まあ、そんなものでしょうね。

もっとも大半の中国人研修生たちは、母国にいた時とのギャップに、少なからずショックを受けることが多いようです。

恨みを報いるに恩を以てす。何かの言葉ですが、このような時こそ慈悲を以て接し、同じ人間として、現実の日本人の矜恃を見せたいと思います。

平成二十四年神無月十二日

不動庵 碧洲齋