不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

戦場一句会

平成廿四年神無月廿壱日

於八王子北條氏照祭之陣

ふじのぞむ

みずほのくにが

もののふ

ゆかしたずぬる

からのたびびと

不動庵 碧洲齋

《意》

富士山を遙かに臨んでいる日本武士に、

慕い尋ねる中国の旅人がいます。

《解》

ふじのぞむ

・八王子の地形を指しますが、富士山転じてより高く、より美しきものを目指す

みずほのくにが

・瑞穂転じて見不穂、槍の穂先を見せない、干戈をまじえるを善しとしない国の

もののふ

・武士に

ゆかしたずぬる

・慕って尋ねる

からのたびびと

・中国の旅人。日本が手本とした唐を用いた辺り、皮肉の感ややあり。

今の世相をやや皮肉った感ありですが、まずは中国人たちに日本の文化に触れさせ、和の文化がいかなるものか、いろいろ会社の中国人研修生と語ったことを込めました。瑞穂/見ず穂はもじりですが、個人的にはなかなか気に入っています。

過日私はリア友でありミクトモのエル参斗之介殿と語らい、時代祭に参加した後は何か一句作ろうという運びになりました。暫定的に戦場一句会と命名致しました。これは結成最初の駄句です。時代祭参加者などで賑わいたいと思いますが、先ずはほそぼそと。

画像

平成二十四年神無月二十三日

不動庵 碧洲齋