不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

日曜日の風景

昨日はいつも通り早朝坐禅会に行きました。

いつものことですが、春先や秋口には気候がよいことから参加者が大勢来ます。

気温は低くなってきますが、一番坐り心地がよい気候であることは間違いありません。

トータル1時間半坐りますが、全く苦にならないので、逆に雑念が多くなります。

比較的長く坐っている方は、ある程度環境に負荷があった方が坐りやすいと思います。

ちょうど良い季候はともあれ逆に集中できないものです。

坐った後は本堂に移動して提唱。

水曜日は老師が建長寺にて開堂式を行ったばかりで、やはり威厳を感じます(気のせいかも知れませんけど)。

現在の提唱は無門関。5.6年前に初めて読んだ時は全くとっかかりも手立てもなく、途方に暮れましたが、今また読むとグッと核心に近くなってきた気がします。坐ってきた成果なのか、師が良いからなのか、体感として分かる気がします。

数年前に坐禅会の折に折れた警策に揮毫をお願いした時、「趙州云無」と書いて下さいました。今も床の間に飾ってあります。

茶礼はいつもの事ながら私ともう一人がお茶を配ります。常連ではそれでも下から1.2番目の若さなので、ふんぞり返っている訳にはいかないのです。その為、私が必ず老師にお茶を持っていくことにしています。

やはり話題は先日の開堂式。

お開きになる前に老師が開堂式の時に描いた色紙が余っていたので、みなさんに、ということでした。枚数からすると初めから坐禅会の人のために多めに描いていたのだと思います。私は「成龍昇天」を頂きました。威勢が良くて気に入りました。

建長寺に行ってしまう前にも何か書いてもらおうと思います。

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禅友らとしばしマックで休憩しました。この時間だとマックしか開いていないのです。

その後、帰路につき、帰宅後は昨日の続き、2階窓とその周辺のペンキ塗りです。

息子と二人で4時間近くかけて終えました。なにせ屋根の上ですから危険この上もありませんが、息子にはそういう危険さを体感してもらいたく、あえて手伝わせました。息子も楽しんだようです。一軒家の維持はお金が掛かります。こういうところはなるべく自分たちでやるしかありません。ちなみに1階部分は昨年行いました。

完了する直前、小雨がぱらぱら降ってきましたが、その後はまた止んで事なきを得ました。

これで家の塗装は全部完了と言いたいのですが、実はまだ、北面で塗装できていない部分があり、これはまたの機会にやらねばなりません。

屋根に上がると金木犀の香りがほのかに漂い始めてきました。

この香りが私にとっての秋の始まりです。

道路側の山桜もかなり出てきてしまったので、大なたを振るわねばなりませんな。

息子がどうしても松を植えたいとのこと。

自宅には梅と竹があります。

以前、松もあったのですが、区画整理で土地が削られた際に松も撤去しました。

どうやら息子は松竹梅を揃えたいようです。

私は息子に歳寒松柏の話しをしました。

立派になるには常緑樹のような節度、変わらぬ態度が必要であると語って聞かせました。

昼食後、息子と買い物に。妻は用事があったので別行動。

家から100メートル程離れたところに2.3週間ぐらい前から櫓が建てられ、何か作業をしていました。ちょっと気になっていたので立ち寄ってみると、驚くべき事に日帰り温泉建設に向けて、温泉を掘削中とのこと。何かの記事に掘削技術が向上したので、国内で掘れば7.8割の確率で掘り当てられるとのことでした。歩いて5分も掛からないところです。嬉しいには違いありませんが、ただでさえ車の通りでやかましいのに、これ以上やかましいのはどんなものかと思いました。

買い物は他にも所用があったので、市内の生協コープに。少し高いのですが、やはり品がよいので、時々行きます。私の場合はさっさと買って帰る方なので、早いです。当日はくじ引きの日だったので、レジで引換券をもらうと、息子に行かせました。お菓子やインスタントラーメンなど、たくさん持って来ました。この係はいつも息子なのですが、割に良く当ててきます。

車中では色々な話しをします。夢の話し、仏の話、未来の話し、宇宙の話し。息子は今、ロケットの設計者になりたがっているようですが、本人がその気ならMITでもどこでも行かせてやりたいと思います。

帰宅後、妻は既に帰宅していましたが下に降りてこないので、風呂の準備、炊飯、味噌汁作り、後はメインディッシュのみとなっていましたが、結局メインのサンマをさばいて焼くまで私がやりました。(無論、後片付けもです) 

塩を付けすぎだとか何とか、1ダース程の文句もいつも通りでしたが、そういう本質からかけ離れたようなどうでもよい空虚な文句さえなければ、カップラーメンでもうまいのにと思わなくもありません。多分あと12年ぐらい、優れた茶道の師の元で稽古に励めば、あるいはそれをおぼろげにも理解するかも知れません。

私は家事は苦になりませんが、端からそれを見ている息子を思うと、最低限のメインディッシュ料理ぐらいは母親がやった方が良いのではと思いました。(昼食も蒸かしたジャガイモだったと言うこともありましたので)

夕食後はオセロ、最近の息子の流行です。

ゲームよりは数百倍ましな遊びです。

最近はちょっと気を抜くと負けることがあります。

1回目は勝ちました。2回目は最初負けてからと思ったのですが、挽回できず。

小学3年生と言えども気が抜けなくなりました。

しかし嬉しいですね。

最近は23時前に寝ます。しかし息子と風呂に入ったらかなり眠くなり、昨夜は疲れていた事もあり22時半には寝ました。

平成二十四年神無月十五日

不動庵 碧洲齋