不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

「2ちゃんねる」について (その2)

その昔、2ちゃんねるで叩かれたことがありました。

当流については今でも時々ネタにされます。

2ちゃんねるはその昔叩かれてからは検索で引っかかってこない限り、自分で見ることはなくなりましたし、見たいとも思いません。従ってコメントも10年近く書き込んでいません。まあ、今後も書き込むことはないでしょう。

昨夜、たまたまやむなく見なければならない用事があり、久しぶりに2ちゃんねるを覗きました。

2ちゃんねるは基本的にかなり嫌いなサイトです。

見ていて吐き気がします。

名乗らぬ人々が勝手無責任な事を言い合うだけで、そこには義務も責任も正義も透明性もありません。無論、正しい情報も玉石混合の体です。

2ちゃんねるを好意的に利用している人がいることは知っています。また、悪用していない人が多いことも知っています。

それでも悪用している人たちのさもしいコメントや品性を欠くコメント、知性を感じないコメントなどを見ると同じ日本人かと本気で疑いたくなります。

書き込んでいる人の中には間違いなく武芸を嗜んでいる人や甲冑武者を演じている人もいます。道場で汗水流しながら、2ちゃんねるでは他人や他流、他道場の悪口を書き連ねます。祭りでは古の甲冑武者を着飾っている人たちが、2ちゃんねるで非難合戦をしています。

見ていて嘆かわしく、情けない。

本人達は己が正義を信じて疑っていないのでしょうか?

いやいや、信じてないから2ちゃんねるでしか語れないのです。

そんなに自分が正しいと思うなら、いっそフェイスブックで実名を出して語って頂きたい。

陰湿で下品、愚劣で知性のない発言をする者が武門にあるとは笑止千万。

甲冑を着るだけなら猿でもゴリラでもできる。

外国人ならいざ知らず、日本人が侍の甲冑を着ると言うことがどういう事なのか、よくよく吟味して頂きたい。

着ていてカッコイイのはよく分かる。しかし甲冑に限っては(あと軍服もかな)カッコイイだけで着ないで欲しい。どんなつもりで着るべきかは各自で考えて頂きたい。

甲冑武者、武芸者たる者、人から嘲笑される言動は厳に慎みたいもの。

恥の何たるかを忘れたら日本人を辞める覚悟も持たれたい。

少々気炎を吐きすぎたきらいあり。

筆を置くことにします。

平成二十四年長月十四日

不動庵 碧洲齋