不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

平成24年8月19日開催 「人形のまち岩槻まつり」メモ

本文は平成二十四年葉月十九日に開催される、「人形のまち岩槻まつり」の自前甲冑武者参加者各位の備忘録として筆を起こしました。私の考えを織り交ぜつつ記していますがご了承下さい。 なお、今年の自前甲冑武者募集は締め切られました。参加者以外の参加希望者がこれをご覧になった場合は大変申し訳ありません。来年、お問い合わせ下さい。 岩槻区(旧岩槻市)は日本人形を特産とする地域です。 そして夏に行われるこの祭りは文字通り「人形の町」の名に恥じない素晴らしい祭りで、今年で36回目を迎えます。正式名称は「人形のまち岩槻まつり」。(http://www.stib.jp/event/data/iwatsuki-matsuri.html) 岩槻区は古くから日本人形の産地と知られ、現在でも多くの日本人形店が軒を連ねます。 また、太田氏が築城したと言われている岩槻城もあることから、歴史的にも古い町だと言えます。 さて、昨年から試験的にパレードに甲冑武者を加えるという企画が持ち上がり、昨年は私とお頭殿、銀月斎殿が参加しました。募集が急だったので、昨年は一般応募は3人だけでしたが、今年は時間に余裕もあり、ある程度十分告知ができたために十分な人数が揃いました。今回はお頭殿と銀月斎殿を入れて約12名となっております。三鱗会からは東北の武将に扮して頂く方もいます。
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昨年の様子 私は今年から諸般の事情で鉢形城三鱗会(http://www.mitsuuroko-kai.com/)に所属することになりましたが、岩槻城は北条氏ゆかりの城でもあるので、三鱗会として何かお手伝いできることはないかと思い、主催者である岩槻区商工会議所に連絡を取りました。幸い、昨年担当して頂いた方と連絡が付き、話を伺いたいと言うことで話がまとまりました。 今回の自前甲冑隊は一応、鉢形城三鱗会が取りまとめさせて頂きます。(お頭殿、銀月斎殿は昨年参加したので例外です)理由は、主催者側は自前甲冑参加者の扱いに慣れていないため。また、個々の参加では主催者側の事務が繁雑になるため、取りまとめた方が隊を有機的に運用して、何か頼まれた場合でも素早く柔軟に対応できるためです。誤解を避けるために明言しておきますが、今回は鉢形城三鱗会会員だけの参加という意味ではなく、上記の理由から、鉢形城三鱗会会員かmixiや実際の交流において互いに知っているメンバーでと言うことです。鉢形城三鱗会は寄居町の祭りなどで時代祭などで非常に経験値が高く、かつ小道具、大道具にも事欠きません。そういう意味で主催者の負担を減らし、かつお祭りを盛り上げるために三鱗会を使って頂き、甲冑武者を活用して頂こうという趣旨です。何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。 昨年参加した感想から申し上げます。 元々はひな人形の雛壇に飾ってある人形の衣装に扮した参加者たちがパレードをしますが、着ている衣装、化粧、小道具などは今まで観てきた時代祭のクオリティーに比べると格段に高いと言えます。そこはさすがに人形の町だと感心しました。稚児から大人まで、非常に美しい衣装と化粧をされています。言っては何ですが時代祭演出業者が使っている衣装と比べると、比べるのも無礼なほどの美しさです。ちなみにお内裏様とお雛様を演じるのは本物のカップル、つまりその年に本当に結婚したか、これからする組です。そういう意味でも本当におめでたい祭りでもあります。 故に私が自前甲冑武者参加を決めた時に気にかけた点は、雅やかなパレードにおいてメインキャラであるひな人形隊(便宜上、そう名付けます)の雰囲気と大きなギャップはないか、という点です。あちらが雅やかで甲冑隊が物々しかったら観客達はどう思うでしょうか。あくまで自前甲冑隊はひな人形隊に花を添える、そういう位置付けでありたいと思います。
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このお二方は本物の夫婦です。 不幸にも昨年は東日本大震災直後だったため、勇壮なパフォーマンスは受けて頂いたようですが、これはあくまで例外だと思います。 故に、自前甲冑隊の皆様にお願いしたいことは、例えば兜の代わりに烏帽子にするとか、面頬を外すとか、あまり派手な陣羽織を控えるとかして、なるべく祭りの趣旨から外れないようにするのはいいことではないかと思った次第です。 当然、寸劇のようなものはもちろんのこと、抜刀行為もいかがなものかと思います。 (主催者からの希望がない限りは) この辺りは今後、主催者の方たちの希望、観客達の期待を鑑みて、色々企画や提案を練って参りたい所存です。 それと自分たちの甲冑は特に綺麗に磨き、綻びを直すなどして、キチンとした格好で参加したいところです。実はこの祭りではパレードの参加者をひとりひとり、綺麗に撮影してくれます。なので足袋の汚れにも気をつけ、いつもの時代祭のように利便性を考慮した腰元の道具入れなども極力控え、あくまで見目美しく、華やかにしたいものです。
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こんな感じに撮影して頂けます。
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衣装のクオリティの高さが分かりそうです 個人的にやってみたいのは、岩槻区の区の花に制定された、山吹の花を、自前甲冑武者たちがどこかに挿すこと。言わずと知れた太田道灌の逸話にちなんで制定されたそうです。パレードの道中に山吹の花を観客にプレゼントするもよし、誰かが山吹の句を詠み上げるのもよし。太田道灌は文学的に素晴らしい句をいくつも残していますから、一人が一つ二つ知っているといいかもしれませんね。ともあれあくまで雅やかにしたいものです。 当日は15時集合ですが、まだ場所が確定していません。着替えるのに不自由ない広さの場所を検討中です。しかし駐車場から着替える場所まで距離がある可能性があるので、各自キャリアや台車などを用意した方が良いでしょう。また、役割分担をして、着替え場所の建物に車を寄せて荷物を降ろした後に車を駐車場に移動させるというのも手です。いずれにしても人が多く、自動車の移動は容易ではないかも知れません。今週中に連絡がなかったら、一度確認します。 時季的に真夏です。しかも着替える時間帯は最高に暑いことが予想されます。昨年は時折雨が降る曇天だったので全く暑くありませんでしたが、体調管理をしっかりとしてください。暑さ対策によいアイテムがあればぜひ皆さんで共有しましょう。ちなみに晴天だった場合は陣羽織はあった方がよいです。陣羽織を着ることによって甲冑に熱が伝わりにくくなります。私の経験では陣羽織がないと火傷することもありえます。そういう理由からも、烏帽子や面頬なしの方がいいかもしれませんね。(その場合、女性参加者は見目麗しく化粧をして、更に美しくする、とか) パレードの距離自体は500メートル少々のようです。以前に比べると短くなりました。観客動員数は多い方ですが、今まで甲冑武者はパレードにいなかったので非常に珍しがると思います。写真撮影など、隊列を大きく乱さない限りはできるだけファンサービスをして下さい。 パレードの最後は実物大の雛壇に登壇しますが、甲冑隊は段の一番下になります。昨年は大震災からの復興を願って勝ちどきを上げましたが、今年もそうした方がよいのか、他のことがよいのか、何かあればご提案下さい。広さは12人ぐらいは十分に広がって立てる広さです。
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こんな感じのステージです。正面には大勢の観客がいます。 祭りの後は主催者側でお弁当を用意してくれると思います。ただし昨年の経験から、露店の食べ物を買いたい方は着替える前がよいでしょう。道路規制の関係で、着替え終わった後だともう店を畳んでいるかも知れません。 色々場所などが決まらない理由は、区役所庁舎(旧岩槻市役所)の建物が閉鎖になったためです。集合場所などについては今少し時間をください。 なお、本件を預からせて頂いているにもかかわらず、私はちょうど11日から19日まで海外に行っております。19日午前中に帰国するのでうまくすれば皆様の着替えのお手伝いには参加できるかも知れません。その場合は撮影などもお任せください。自宅から遠からぬところでもあるので、なるべく参上するように努力致します。 海外でも一応mixiのメッセージ、メールは確認します。時差の関係で多少レスポンスが遅いかも知れませんがご容赦ください。急ぎの場合は軍兵衛殿にご連絡ください。火急の件は携帯もつながります。質問などはここにコメしてください。皆さんで共有しましょう。ただしあまり共有しない方が良い案件などはmixiやメールを使ってご連絡ください。 去年のお祭りの様子を記したブログです http://fudoan.at.webry.info/201108/article_20.html それでは「人形のまち岩槻まつり」の成功を祈って! 平成二十四年葉月二日 不動庵 碧洲齋