不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

最近はちょっと減らしてます

最近、南雲吉則先生の本を読んでからにわかに食事量を減らしています。

まあ、正直に言うと今まで考えていたことを実行に移したという感じでしょうか。

前にも紹介しましたが、この南雲先生、驚くべき事に1日1食なんです。

個人的な感想としては、昔に比べて現代の食べ物はかなり高いカロリーであることは言うまでもありません。

そして過食が要らぬ病を呼び寄せている様相です。

私も食べ過ぎがよろしくないとはうすうす分かっていましたが・・・。

同門に一人、イスラム教徒がいます。

だから時期が来るとラマダンをやります。

留学時代にどういうわけか中東人と馬が合い、2週間ほどラマダンに付き合ったことがありますが、あれは結構きついものです。

思うに現代の先進国人たちは飢餓に対する耐性が非常に低いと思います。

もっとも飢餓がいい気持ちになんて思う人はいないでしょうが、生き物は食べれば食べるほど生理的に要求してくるものですから、どこかでブレーキを掛けねばなりません。

昔の人はそういうことに耐性が非常に強かったのだと想像します。

現代の我々は小腹が空いても我慢できないこと多々あります。

アメリカ人が豚みたいに肥満している姿はいたたまれないものがあります。

現代文明が最も進化した国は程度に差こそあれ、あのようなものになるのでしょう。

そういう意味では日本はまだ、いくらかマシなのかも知れませんが。

南雲吉則先生の持論では、ある程度空腹の方が身体機能、生理機能がフル活動すると言いますが、私の経験からしても多分それは正しいと思います。

昔から言われてきている腹八分目、もしくは七分目はやはり正しいようです。

私の場合は1日1食というわけにはいきませんが、最近は朝食はごくごく少量、昼は何も食べないか味噌汁とかスープの類、腹が減ったらガムを噛みます。

夜だけはたくさん食べるようにしますが、意外にもたくさんは食べられません。

それでも腹がいっぱいになります。

朝食は自家製ヨーグルトでもいいと思っているのですが、朝食はいつも息子と二人で食べているので、息子の教育上、食べることにしています。

ちなみに南雲吉則先生の持論では1日1食というのは大人の話であって、育ち盛りの子供は対象外です。

そんな量では身体が持たないだろうと思われがちですが、どうにも今の世の中で流布しているカロリー計算は機械的で、真面目に守っていると本当に太りそうです。

1日3食でもいいと思いますが、量は限りなく低くした方がいいですね。

もちろん、適度に身体を動かすこととバランスのよい食事、適切な時間であることは言うまでもありません。

1ヶ月ぐらい前まで体重は71キロぐらいでしたが、今は68キロない程度です。

理想体重は62キロらしいですが、筋肉質と言うこともあるのでまあ65キロぐらいでしょうか。

高校生の時は大体そんな体重だったと思いますので、これが私には理想かと思います。

今でもそんなに太ってはいませんが、腹回りに付きはじめた脂肪は気になります(笑)。

妻にも重箱の隅攻撃を喰らっている部位でもあります。

もっとも毎日ドリンク剤や養命酒を飲んでいる人よりははるかに健康的に生活しているとは思うんですけどね。

そんなことを口にした暁には戦時中の「1発射つと1000発のお返し」みたいになるので、平和と調和をこよなく愛する私としては穏やかに無視しています。

とは言っても、やはり格好良さを求めなくなった男は、美しさを求めなくなった女みたいなものだと思うのです。

友人や息子のいる手前、男の美学を追求せねばならぬ訳です、はい。

そういう点では身体をベストにしておくのは武芸者のつとめでもあると思います。

平成二十四年水無月十三日

不動庵 碧洲齋