中国は春秋戦国時代、春秋五覇の一人として桓公が挙げられます。
彼の業績は省略します。
史記の記述によると彼の専属コックは自分の長男(赤ん坊)を蒸し焼きにして料理に供したそうです。
食べた方も食べた方ですが、出した方も出した方です。
以後、中国では人食いという類の料理がよくあったそうです。
今に至っても人肉カプセルとかありますね。
中国や韓国で非常に良く売れているようです。
故にこれを以て人道に外れているとかなんとか、グローバリズム的な観点で中国の文化を非難するのはどうかと思います。
人の命は等しく同じですが、中国の場合は人の命は等しく軽く扱われていて、しかも王侯貴族、今ならさしずめ共産党高官一族だけは丁重に扱われる、という感じでしょうか。
やはり中国ではお釈迦様が生まれるずっと前から、美食とか一族郎党繁栄のためとかに簡単に人が食べられたこともあるのでしょう。
ここに中国人民の悲哀が感じられます。何千年も虐げられてきた結果が今にあるわけです。
これは突発的に起きたことではなく、今まであったことの続きです。
日本人の道徳レベルが戦後のたかだか半世紀ちょっとでよくなったわけでは決して無く、何千年の風土がそのように育ててきたのです。
今の中国の状態はお世辞にも世界的に評価されているわけではありません。
私は毎週多くの外国人と会いますが、諸手とは言わず、片手でも評価する人はほとんどいません。
大抵利益に優る迷惑なことが多いようです。
見方を変えれば今や軍事力「しか」誇れない米国の行動だってエラくわがままですが、中国の場合はそれを上回る悪影響を世界に及ぼしている体です。
人権と軽々しく口にしたくありませんが、この記事を読む限り、心が痛みます。
しかし多分、中国の歴代王朝はこんなことは朝飯前ぐらいの感じで行ってきたのだと思います。
西洋諸国だって日本人からしたらビックリな理屈でひどいことをしますが、共通しているのは文化文明の違いではなく、ひとりの母親の心を深く傷つけることは正しいことではあり得ないと言うこと。
人口を人工的に取り締まったツケはきっと、遠からず中国に返ってくると思います。
殺された胎児は安らかに成仏したことを祈るばかりです。
平成二十四年水無月二十八日
不動庵 碧洲齋