昨日は妻が久しぶりにネパール料理「モモ」を作っていたので、蒸し器が出ているついでに急遽、兵糧丸を作ることにしました。
今回、蜂蜜の代わりに黒糖入りきな粉と黒蜜を使用しました。食材を買いに行った時にたまたま目に付いたので買ってみました。
ご存じの方もいるかも知れませんが、この兵糧丸、ハッキリ言ってうまくありません(笑)。私はこの妙なる味が好きですが、今までこれを食べてうまいと言うよりもマズイという人の方が多かったように思います。
なので今回は許容できる限り甘くしてみようと画策しました。
そして数量。今回は滝之城祭りに持っていくことを想定して、30個前後を作ろうと考えました。
まず、レシピから。
きな粉、そば粉、米粉を200gずつ
*今回きな粉は黒糖入り。
すりごま(黒)100g
黒蜜 180cc
山芋 300cc
調理用酒 200cc
だしの素 少々
数人でちょっと味を試す程度なら、上記の1/4か1/5で十分間に合います。上記の量はあくまで「合戦バージョン」です!
最初は粉ものを混ぜて良く攪拌します。
それからすりおろした山芋、黒蜜、酒を入れて更にかき混ぜます。
今回、ちょっと失敗したのは以下の点。
・糖類がやや多かった。
→砂糖の類が多い時は多分、酒や山芋は少し減らしても良いかと思います。
・酒がやや多めに入ってしまった。
→要するに糖類が多かったので、規定量の酒を入れただけでドロドロ気味になってしまった。
・初めて兵糧丸を作る人にはありがちですが、生地が粉っぽいからといって水や酒を差すのは間違い。できたらつなぎである山芋を摺下ろしたものを増やした方がよいかと。今回は400cc程入れなければならなかったのですが、スーパーで売っていた1パック分を摺下ろしたら300ccに満たなかったので諦めました。やはりこれは二つ買っても規定量にすべきでした。
仕方なかったので、攪拌中にきな粉(これは普通のきな粉)と米粉を継ぎ足しました。効果の程はいまいち。最初から足すべきでした。
ちなみに兵糧丸の厳密なレシピはありません。上記の量も概ねです。なので自分流にアレンジすることができます。干し梅やドライフルーツ、ナッツ類などを入れてもいいでしょう。今回、黒糖がうまくいったら、今度から蜂蜜の代わりに黒糖や黒蜜を使うようにします。
それとだしの素って本当に必要なのかな?いつも疑問に思います。
攪拌したものを根気よく混ぜます。混ぜ方が足りないと中で固まったりパサパサになります。
そして概ね5センチ弱の大きさの団子にします。戦国時代では9-12センチぐらいだったらしいですが、現代ではそんな大きなものを蒸すのは一苦労ですし、そんなに食べられません。ちなみに5センチ程度でも2個食べたら腹がいっぱいになります。
今回は団子がドロドロ気味だったので、やむなく米粉を振りかけました。これは何か良い効果をもたらすのかな?
今回は息子も手伝ってくれました。
それを蒸し器に入れます。
幸いなことに我が家には3種類も蒸し器があります。
一つは蒸し器本体が竹で出来ている本格的なヤツ。一番デカい。
(というか、これがあったことを調理後に思い出しました・爆)
一つは金属製の蒸し器。これは小さいのですが、普通、1.2名分を作るならこれでいいかもしれません。
最後は花びらのように穴の空いた金属の板が広がるタイプ。どんな鍋にも使えますが、時々水を差さねばならないので不便です。
今回は二つ目と三つ目を使いました。実は二つ目は先日友人からもらったものです。
蒸し時間は大体30分程度。蒸す時間が短いと中がパサパサになるのでご注意。
十分に蒸してから竹網のざるに移しました。
1週間ぐらい陰干しとありますが、毎日雨天でなければ最低3日程度家の中で干せばOKです。何故か今までありませんでしたが、虫が付かないようにしてください。
賞味期限は上記のように陰干し帰還が曖昧なので、分かりませんが、蒸し終わってから3週間は間違いなく大丈夫です。ただし梅雨時は分かりません。冬なら1ヶ月ぐらい持ちそうです。心配ならラップでも掛けて冷蔵庫という手もあります。
私はやったことはありませんが、レンジで温め直して食べても良さそうな気もします。味は保証しかねます。
後で数えたら28個程度、予定では30個以上になるはずでしたが足りませんでした。
滝之城の自前甲冑の皆様に1個ずつ振る舞いたかったのですが、皆でシェアして頂きましょう。
・・・というか、まずは味見ですかね。今回これほど黒糖や黒蜜を使ったことがありません。多分今までになく甘いと思います。この兵糧丸、味けが少ないのですが、甘いからと言ってうまくなりそうにないという奥深さがあります。個人的にはカロリーメイト風にナッツ類やドライフルーツがなかなか合いそうな気がします。
兵糧丸は何度も作っていますが、お茶に合うようなおいしい兵糧丸をいつかは作ってみたいと思います。(あ、抹茶ってどうかな?)
今朝、試食用の小型の方を食してみました。思ったほど甘くなく、しかも米粉を多めに入れたのでもっちり感があります。割に美味しかったように思いますので、滝之城でも振る舞えると思います。
平成二十四年皐月十七日
不動庵 碧洲齋