こどもの日に私は妻の実家がある岡崎市のショッピングセンターに息子と二人で買い物に行きました。
前日二日はキャンプだったのですが、そこで妻の友人が安くて明るいLEDランタンを持っていて、岡崎のショッピングセンターで買ったと言うことでした。
自宅にもLEDランタンはあるのですが、少し前のものなので多少暗く、安いので新たにもう1台という事になりました。
それはキャンプコーナーにありました。LED12球で980円。かなり安いと言えます。
そしてレジに持っていき精算してもらいましたが、ランタンの価格が489円。
念のためにもう一度売り場に行ってみましたが、どこにもセールとか書いてありませんし、そもそもセールでも半額近くになるのも変です。
息子は私が不思議がっているのをみて「どうしたの?」と聞いてきました。
私は息子に事情を説明しました。
「980円で売っているものが、レシートには489円となっている。」
「あ、すごく安いね。」
「これはどうしたらいいと思う?安いので得したからそのまま帰る。書いてある値段よりもかなり安いから店員さんに知らせに行く。」
もちろん、息子はためらいなく後者を選びました。
レジに行って事情を説明すると、店員さんが確認し、電話で上司に説明していました。
普通でない割引率なので、もしかしたらバーコードのデータ入力ミスかも知れなかったらしいのですが、取りあえず正直に申告してくれた私たちに対してはその価格でよいとのことでした。
息子にはどう思ったことでしょうか。
誰が見ていなくても必ず自分の心は見ているのですから、誰も見ていないなんて事はありません。
こういった道徳的なことは小さい内から繰り返し教えたいものです。
数百円得するか、子供の正義を育てるか、これが分かる分からないで子供の一生は大きく変わると思います。
平成二十四年皐月七日
不動庵 碧洲齋