不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

他国の民度を質せるや?

昨夜、稽古から帰る途中のこと。

電車に乗った私はたまたま優先席付近に位置してしまいました。

携帯の電源を切らねばならないので、私はいつもその場所を避けていましたが、昨夜はやや混んでいたのでやむなく電源を切ってその場所にしました。

しばらくしてからふと、優先席に座っている前の人を見るとスマホをいじっていました。

注意すべきかどうか考えてから、はっとして恐る恐る周囲を見渡してみると・・・

左右の優先席に計8人着席、そして左右に2人ずつ立っている状況、合計12人いたのですが、そのうち実に8名が携帯かスマホをいじっており、その他にゲーム機をいじっていました。

一人二人ならともかく、7割もの人が優先席の注意を無視している状況下で果たして注意すべきかどうか悩みました。

本当は注意せねばならないのでしょうが、あまりの数の多さに注意できなかったのは恥ずかしいことに本当です。

世界に冠たる日本人の民度も、一皮むけばしょせんこんな程度。同じ日本人としてちと悲しかったです。

ちなみに携帯などをいじっていたのは極悪そうでもなく、ヤンキーでもない、ごく普通の老若男女でした。

過半数が公共マナーを守らないという状況はどうなんでしょう。

私は今の日本人社会の縮図を見た気がします。

それに比べたら外に見えた東京スカイツリーのイルミネーションもさめて見えました。

どうか日本人であることを誇りに思うなら、最低限のマナーは守って欲しいところです。

平成二十四年皐月二十四日

不動庵 碧洲齋