不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

2012年 小幡さくらまつり その1

昨日は群馬県甘楽郡甘楽町で行われた、武者行列に行って参りました。

朝は4時半起き。普通考えたらもの凄く早いんですが、よく考えたら今日は武者行列がなくても早朝坐禅会のために同じ時間に起きています。

荷物などは事前に積み込んであるので、着替えてそのままGO。

・・・と言っても直接ではありません。

結構遠いのですが、実は千葉県柏市に宿泊している同門のアメリカ人も連れて行くことになっていたので、柏駅まで。

久しぶりに昇ってくる朝日を見ましたが、感動しました。

また、遙か彼方に霞みがかって見える筑波山も風流でした。

あさぼらけ

かすみたなびく

つくばねに

いにしえびとの

おもいはせまし

今回はフロリダ州から夫婦で来た方とその友人の3人です。

奥方は何とロシア人。世が世ならCIAから何かと監視されたかも知れませんが、そういう意味では平和になりました。

奥方はスッチーさんのようです。私よりも10歳近く年上のようですが、言うまでもなくすごく美人です。ロシア人のあの雰囲気がいいんだよな。

友人は多分ラテン系でしょうか。同門のお弟子さんです。

常磐自動車道、東京外環道経由で関越自動車道に入りましたが、やはりというかなんというか、やはり混んでいました。

道中は色々な話しで盛り上がりました。

予定では30分以上前には会場に着いているはずでしたが、結局着いたのは10分前。あぶなかった・・・。

とはいえ皆様が着替えようとするまさにその時間だったので、よしとしましょうか。

そんなことより「ガビ~ン」と衝撃が来たのが桜。全然咲いてない。ナッシング、ネバー。一瞬だけ「この世に神はいるんか~」と心の中で叫んでしまいました。

着替え会場では甲冑仲間の皆様と挨拶を交わしてから、私も着替え始めましたが、同門たちに説明しながらやりました。

なんか7年前に比べるともの凄く人が多い気がしました・・・。自前甲冑隊は地元有志などを併せると30人以上はいたでしょうか。こんなに数が多いのは久しぶりです。

着替えると新たにできた国指定名勝 楽山園という、いわゆる大名庭園に行きました。グランドオープンしたのはつい先月。本当にできたてのほやほやです。当日は入場無料でしたが、これはお金を払っても入る価値ありです。

しかも入り口にはおかゆのサービス。行き届いていますなぁ。

おかゆは玄米や野菜も入っていて、非常に美味しかった。

楽山園の門は立派な大手門ですが、まだ木の香りがするほどの新品です。

多分、これから色々立てられていくのではないかと想像します。

楽山園に入ってすぐ、インタビューを受けました。

適当に応えてから、外国人を連れてきたなどと言ったら、いろいろ聞かれたり、同門の通訳をしたり、槍捌きを見せてくださいなどというリクエストに応じたり。まあ地方のローカルテレビか何かかな、なんて思っていたら・・・「テレビ朝日です」。ドーッと冷や汗。かなり適当な英語でしたし、槍捌きもまるでやる気無し。どうしよう・・・。4/29の夕刻に行われる、何とかという番組なんだそうです。

群馬県の英語のアシスタントティーチャーたちが5人ほどいました。カナダから来た方が多いようでした。

仲良くなって色々話しましたが、こういう形で日本文化を知ることはよいことです。

パレード開始の花火が上がりましたが、5色のきれいな煙を広げています。

中には「対空戦闘用意!」などと叫んでいた方もいました(笑)。

行列する距離はまずまずの長さです。町並みも所々古いままです。甘楽町って結構お金があるんでしょうか?大名庭園を造ったり、町並みをきれいに整備したり、予算の潤沢さを垣間見た気がします。

桜が咲いていたらさぞや豪華絢爛なメインストリートも桜がないのでややテンションが下がりましたが、それでも以前よりも格段に人が多いようです。このように地方の町が元気になることはとてもよいことです。

行列一行は小幡八幡神社に到着しました。

ちょっと長いので続く。

平成二十四年卯月九日

不動庵 碧洲齋