世に天地人という言葉があります。
日本や中国では多分、同じような意味で使われていると思います。
個人的には私はこんな風に捉えています。
天:チャンス
地:コンディション
人:コミュニケーション
わざと外来語にしてみました。
ドラマや映画、お話ではビンボー青年に突然信じられないようなチャンスが巡ってきたりしますが、逆にそういう筋書きでないとストーリーにならないからです。
現実には私は人、地、天の順だと思います。
人間関係、人脈関係の積み重ねで良い環境ができあがり、それが発火点になると素晴らしい好機が訪れたりするものだと思っています。
私が好きな中国の言葉にも
「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」
とありますから、私の考えはそんなには間違っていないでしょう。
私はこんな風にも考えます。
人は上を見たり下を見たりしても何もできない存在です。人は漢字の成り立ちのように人と関わり合うことでしか何かを進めねばなりません。前を見て横を見て、同じ人どうしの繋がりだけが重要ではないでしょうか。
株守(シュシュ、くいぜをまもる)の喩えのようなことがないわけではありませんが、基本的に初めから天恵を頼んで見返りを期待するよりも、自らを頼り、その上で人の情けがあり、そういう積み重ねが天機を得るものだと信じたいところです。
ま、最近ふと思った次第です。
平成二十四年弥生七日 不動庵 碧洲齋