先日、NHKで放送していた番組で、なかなかおもしろいものがありました。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/120226.html
人間は差別を好むのか、平等を好むのか、というものです。
最近の脳科学の研究によると、人は平等であることや、他人の幸せを好むものなのだそうです。
あ~やっぱりそうだったんですね。
実験ではまず初対面の二人にくじを引いてもらい、勝った人は80ドル、負けた人は30ドルを手渡されます。
そして何かのタイミングで負けた人に50ドルを手渡します。
そこで勝った人の脳の働きを調べると、悔しいとかねたみではなく、喜んでいることが分かったのだそうです。
そう考えると日本人はかなりヒトとして本来持ち合わせている本能に忠実って事ですね。
北米のインディアン(ネイティブ)はかなりの飢饉の時でも餓死する人はほとんどいませんでした。それはどんなに少ないものでも必ず均等に分け合っていたからだそうです。西洋人的な視点で「未開」と思われていた民族の多くも同じように自然災害には非常に強かったようでした。
余計な戦争や過激な差別がある国ほど、余計に命が失われていることが多いそうです。
今の日本がベストかどうか分かりませんが、欧米のような(最近では中国でしょうか)過激なほどの格差を作ることに、人々があまり肯定的でないことは、ある意味正常なのでしょう。
そんな風に思いました。
平成二十四年弥生朔日 不動庵 碧洲齋