不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

息子の通信簿など

3学期が終わり、息子の通知表を見たのですが、自分に似ずなかなか優秀でした。

特に算数。1学期から3学期まで全部の項目が「大変よくできました」。

ちなみに私は算数が全然ダメでした。

そして今、学童でやっている自習が3年生の計算ドリル。ってキミ、まだ習ってないんじゃないの?って聞くと、取りあえず分かるところからなのだそうです。

昨日も計算ドリル6枚12ページを1日でこなしていました。私が同じぐらいの年齢の時はそんな膨大な量は1週間もかかったかも知れません。

最後のところで2.3桁のかけ算で筆算の繰り上がりが今ひとつ飲み込めていなかったようで(だってまだ習ってないんですから)、間違っていたのですが、傷つけないようにやんわりと言ったのに相当プライドに傷が付いたようで逆上しました。この辺りは似ているかも(笑)。しかしそこ以外は全問正解なのですから文句なしです。

怒りが収まり、ちょっとだけ要点を教えるともう完璧に理解したようです。本当に驚きです。うらやましい。

この歳になって算数や数学に対してにわかに興味を持ち始めたので、一緒に勉強するぐらいのつもりでいたいと思います。

国語などは個人的には興味が湧いたら本などを読んで、伸ばせばいいと思っています。やれ本を読めだとか言わなくてもいずれ時がくるものです。早い人もいれば遅い人もいます。家で親が本を読んでいたら子供は必ず影響を受けるものだと大きく構えているべきでしょう。

歴史観、社会観はこれは親の出番だと思います。日教組は全盛を過ぎたとは言え、奴らの愚かしさは未だ脳裏に焼き付いています。根底はやはり日本が素晴らしい国であること、日本を愛する気持ちを持たせることだと思っています。それをどうやるかは親のさじ加減でしょう。

息子の感心するところは本当の意味でみんなと仲良くなれるところ。保育園の頃からいつもにこにこしていて敵を作らないタイプですが、これは思いやりがあるからでしょうか。この辺りも私と比べてずっと優れています。これは生まれ持ったものなんでしょうか。こういう思いやりの深さは妻はもちろん私にもあまりないように思います。こればかりは仏様や神様の恩恵に浴しているのだと、結構本気で信じています。

私がどうしてもと思うのはやはり宗教心。別に仏様に手を合わせなくても良いんです。私が毎朝読経しているのを聞いて、先祖を敬い、仏様の教えを時々私から聞いてくれるだけでかまわないのです。もちろん、どう考えても答えが出ない問いを投げかけられ、いつも心のどこかに留めておいてもらいたいとは思います。私はこれは人間性を育てる上で重要ではないかと思います。私の両親は別に仏教などに深く帰依していませんでしたが、先祖を敬ったり、苦労を偲んだりする気持ちはやはり戦前生まれならではだと思います。

最近のネットをでは心ない言葉や日本国籍があると言うだけで尊大な態度だったり(日頃から色々な国の人たちと接している私としては、こういう愛国心は単純に滑稽です)、自分が分からないことから心ない言葉を投げつけたり、意味のない論争をしたり。

この辺り、最近の日本人に少しばかり欠けているのかなと思います。根拠のある愛国心や魂から発せられる善性、思いやりから出てくる言葉など、学校教育ではどうにもならない部分を親として育んでいきたいところです。

平成二十四年弥生二十九日

不動庵 碧洲齋