不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

道場指南のあり方、とか

私の道場では基本的に弟子たち自身に考えさせ、意見を出させて技の悪い部分を直させています。人数が最大でも4人なので、こういう事が可能なのです。

自分で考えてもなかなか正解が見えないのはもちろんですが、さりとて先生が手取り足取り教えては自学能力を削いでしまうというもの。

なので私のところでは高段者が下の者に対して色々アドバイスしたり一緒に考えたりするようなスタイルになっています。

そしてどうしても解決しがたい部分だけ、私が出て技を見せたり受けさせたりしているという感じでしょうか。

人数が少ないので、各自に納得がいくまで技を掛けますが、やはり自分たち自身で問題点を解決してもらいたいと思います。

技を盗むというのがベストなのですが、やはりそれだけでは場所の関係で稽古回数が少ない不動庵道場ではそれが難しく、ちょっと多いかなと感じる程度にはアドバイスしてしまいます。

これから人数が増えてしまったらどうしよう、とか、全然レベルの違う人が来たらどうしよう、などとも思いますが、スターティングメンバーの基本さえしっかりしていれば、やはりこのようなスタイルは生かされるのではないかと思います。

どれが正しいというのはないと思いますが、色々ある指南スタイルの一つとして、ふと思ったままを綴りました。

何と言っても我が道場としては仕事の疲れを取り、楽しみながら技から何かを得られるような環境作りが重要だと考えています。

SD120216 不動庵 碧洲齋