不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

「父」の漢字は誰が作ったか?

「父」の漢字の由来は、石斧を打って作業をしている様を現したものなのだそうです。

一般的には過酷な生存環境だった石器時代のことですから、多分、生き延びるために必要な作業をしている様を現したものなのでしょうが・・・。

ではこれを描写した人、つまり「父」の漢字を作った人は誰なのかなと考えました。

「母」?お母さんは多分、子育てに忙しかったり、お父さんの仕事の手伝いで、とてもそんな描写をしているヒマはありません。

私はきっと、お父さんの子供が「父」の漢字を作ったのではないかと思います。

お父さんは本当にその時、どんな仕事をしていたのでしょうか。

この漢字ができた頃は稲作が始まった頃だと思いますが、日がな一日外で働いているお父さんが、たまに戻って子供たちの傍で作業をしているということは、子供たちにとってどれだけ嬉しかったことでしょうか。

お父さんだってきっと、子供たちに囲まれて嬉しかったに違いありません。

私はお父さんが生存活動に忙しい中、わざわざ時間を割いて、子供たちのために何かオモチャなどを作ってあげていたのだと思ったりしました。

子供たちはうれしさのあまり、その姿を石とか粘土に彫り、やがてそれが「父」の漢字になっていったような気がします。

ま、私の勝手な想像ですけどね。

自分が父親になってから、この説に強く確信したのでした。

SD120216 不動庵 碧洲齋