不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

臘八坐禅会 6日目

毎年、5.6日目になると、禅定が深くなっていくのが実感として分かってくるようになります。

昨日は隣で警策を受けた方がいたのですが、警策の音は耳に入らず、音全体が私の身体を通り抜けていったのが分かったのでビックリしました。

雨が降る音も身体の外の音なのか中の音なのか分からないような感じ。

しかもそれらは後で初めて気付きます。

今年は生まれて初めて、師匠格の人を亡くしました。

最後に会えなかったのが心残りでしたが、一番深くなった時、薄暗い照明が私を透過したような感じになった時、師匠と両親、祖父母のみならず、世界各国で自分たちの行に励んでいる友人たちに触れたような、近くにいるような、そんな気がしました。

去年も最終日に照明の光が自分を透過したような気がしましたが、その時は正直に恐れのようなものがあったかもしれません。今年は逆にありがたかったです。

坐っている時のコンディションは良いようです。

あれだけ寒くても丹田を中心に僅かに汗ばむような感じです。

やはり毎日坐るのが良いのでしょうか。

今後は1日1シュは心掛けたいところです。

ロシアの親友について。

彼も臘八座禅会に合せて、一人で全く同じ時間割で坐っています。

いやはやこれは本当に頭が下がります。

一人で3シュ坐り、般若心経と白隠禅師和讃を唱え、臘八示衆を読んでいます。

正直言って私だったら一人でそれができるかどうか。

今日、最終日を終えた後はお寺でおでんを振る舞ってくれます。

これはこのお寺だけの習慣なのかどうか分かりませんが、ともかくスゴイ量です。

私はこういう時は遠慮なく結構食べる方ですが、腹がいっぱいになります。

ま、私はお酒は飲まないのでその分食べるのですが。

今日はそんなに寒くなさそうです。最後まで気を引き締めて坐り通したいと思います。

SD111207 不動庵 碧洲齋