不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

中夜

臘八座禅会は昨日でちょうど中日です。中夜と言うそうです。

今日から後半戦開始です。

1日たったの90分の坐禅ですが、毎日やっているとさすがに集中力が鈍る気がします。

強いて嬉しいと言えば、毎年これをやっていると、自分の進歩具合がよく分かります。

臘八示衆を読んでいると、昨年と比べて明らかに視点が変っているのが分かります。

こういう時は坐禅冥利に尽きます。

朝の坐禅と夜の坐禅、どちらも違う効果があるように思います。

私の勝手な解釈ですが、基本的に夜の坐禅の方が朝に比べると比較的妄想雑念が出にくいと思います。

なぜなら1日はすでに終わっているからです。

また、心身ともにそこそこ疲れが溜まっているので、雑念が湧きにくいと言えます。

一方、自分の禅定力を試すなら朝が良いでしょう。

1日がこれから始まります。

まだ起きていない今日の出来事に心を惑わせず、しっかりと坐り通せれば、なかなかのものだと思います。

どちらをするにしても、日が昇る直前や日没前後が一番良いのだそうです。

体験的にも確かにそう思います。

朝の座禅会がよいこともまだあります。

習慣になってくると、朝寝ぼけていてもしぶしぶ準備をして、結局出かけますが、夜は心理的にも実際的にも用事が押せ押せになって行けないこともあったりします。

朝はなにものにもジャマされない、ある意味神聖な時間ではないでしょうか。

それとやはり、寒い方が良いですね。

今のこの気温も普通にしていたら寒いのですが、坐るとわずかに汗を掻きます。

一番強烈に寒い、1.2月の朝の座禅会が一番、必死になります。

やはりこの辺りが一番良いのでしょうか。

さて、今日から3日間も気合いを入れて坐りたいと思います。

SD111205 碧洲齋