筋肉贅肉
基本的に私は30代ぐらいからは筋力アップのためのトレーニングはしなくなりました。
筋力トレーニングは若いうちはやらないよりはやった方がいいと思いますが、武芸をするための筋力とは質が違う気がしたからです。
簡単に言うと筋力トレーニングで鍛えた筋力は「見える動き」のため。
人間と言わず動物は自分の身を守るために、自然界ではあり得ない動きに対しては無意識でも注意を引くような本能を持っています。
故にとんでもなく速い動きであっても(ある意味速ければ速いほど)無意識に注視するようになっています。
逆に自然界では普遍的な動きに対してはよほど注意しないと人間は注視できません。
たいていの場合は実は「注視しているつもり」なのです。
だから、普通の動きを超えない範囲で動いた場合、相対している人は「注視しているつもり」と「注視している」を混合してしまいますが、その境界線が分からなくなります。
人間の大脳は通常、数パーセントしかアクティブになっていないのですが、これは大脳の大半が眠っているのではなく、フルパワーで動かしたら大脳が損傷してしまうために必要な部位を必要なだけ活動させているだけなのです。
大脳は壊れませんが、疲れると効率が下がったり眠くなったりします。
故に大脳の不必要な損耗を防ぐために、個体に危害が加わる可能性のある、自然界では許容できない動きにのみ本能的に注目し、それ以外は活動に必要な場合にだけ注視するようになっています。
現実の熟練した武芸者はこれをうまく使っていると思います。
実際、私が見た限り、熟練した方は意識している、無意識のうちを問わず、そのような動きをしています。
達人は自然の動きという、最大限の効果を最小限に利用しています。
人にも依ると思いますが、この筋肉の質的変化に沿ったトレーニング方法を歳を重ねると共に見つけていきたいと思います。
なんて、カッコイイことを書いてしまいましたが、来年の抱負として、幾つかの筋肉を特にもそっと強化しようと考えています、という前振りでした。
武芸のため・・・もありますが、いささか要らぬ贅肉が付き始めた感これあり(笑)。
一大発願を込めてブログに書きます。
シモの方から・・・
前頸骨筋:これは太っているわけではなく、もっと筋力アップが必要なため。
強化方法も限られているらしいです。ネットで色々調べてみましたが、おもしろかったです。多分、私の今の歩きのことを考えると、一般の方、普通の武芸者の方たちよりはそこの筋力は強いと推定しますが、まだ足りないようです。
腰回りの筋肉:やはり肉の要と言うだけあり、重要かと。カーヴィーダンスなんか良さそうですよ。あの裕実先生(でしたっけ?)、テレビで見たけど年齢相応には全く見えない美人でした(爆)。
腹筋:(涙)高校生の時はそれでも割れているのが少し見えるぐらいだったんですが・・・最近は息子の「ムニュムニュ~」攻撃を受けます。エラくプライドが傷つく攻撃です(笑)。妻もここぞとばかり情け容赦のない非情なる一大口撃を敢行してきます。
もんのすごく言い訳がましいのですが、禅の師曰く、禅定力が付いてくると、腹が出てくるそうです。ここ半年ぐらいは禅定力がかなり付いてきたと感じます。
・・・でも腹が出ている事態は何としても避けたいっす・・・
腕橈骨筋:来年は剣術もやるらしいので、コイツを満足な程度には回復せねば。ここも剣を振らない限りは鍛えにくいんだよな。
基本は歩くことですが、息子と一緒に少々ジョギングなどもしてみたいです、はい。
以上、アンチオヤジエージングに奔走する碧洲齋でした
SD111221 不動庵 碧洲齋