昨日は久しぶりに筑波方面に足を伸ばしました。
まずは筑波山中腹にある筑波神社地域。
ここには18年間、木刀の師匠として誼を結んできた方がいたのですが、9月に急逝。
知らせを受けたのが先月末だったので、急遽訪れた次第です。
彼は実に45年以上も木刀を作り続けていました。
実際、手作りで木刀を作っている方は日本国内でも数える程です。
彼が作った木刀は極めて秀逸なものでした。
私が留学から帰国して以来、年に数回は訪れ、色々木刀製造に関する知識を得てきました。
惜しむらくは技術まで伝授されなかったこと。
継承者はいなかったので、そこが悔やまれます。
私は日本の宝がまた一つ、失われてしまったと感じます。
奥様ともお話ししましたが、時々泣けてくるのを押さえることができませんでした。
気を取り直して筑波山を越え、友人宅へ。
本当に田舎、田んぼと森に面した古い家ですが、個人的にここは一番癒される場所でもあります。
甲冑の話や四方山話などをしたあと、地元JAのお祭りに。
地元直産の農産物や製品などがたくさんありました。
私は友人宅で食べたそばを買いました。
その後は山を越えて真壁町の新しくできた歴史資料館へ。
規模は小さかったですが、楽しかったです。
資料館の前にある、戦前からある精肉店のコロッケが抜群にうまかった。
50円ですよ。ちなみにラムネが100円。
地元の中学生ぐらいの女の子も2人で来ていました。
また来てみたいですね。
友人宅に戻ると、近所の散歩。
家のすぐ近くにある大樹へ。
友人が地元の老人に聴いた話では、その昔(江戸時代?)道で行き倒れになった僧侶をその木の根元に埋めて墓を建てたとのこと。
今ではその老人以外、誰も知らなくなったのだが、たまたま友人はその話を聞いたとのこと。
その墓は大樹の根元に埋もれかかっていました。上1/3ぐらいが土から顔を出していました。
六十六信という文字が辛うじて読めました。私たちはそこで手を合わせました。
次回は線香と花、お供え物などを持ってきたいと思います。
私は道半ばにして行き倒れたこの雲水が哀れだと思いません。
やはり自分が目指していた道であれば、その途上で倒れることは本望なのではないでしょうか。
自分も望まぬ道を全うするよりも、倒れるなら自分の道でと思いました。
それにしてもこの広い世界で知っている人は地元の老人一人だけだったこと、そして友人を通じて私にもたらせたこと。仏縁を感じた次第です。
この日で一番、印象に残りました。
夜、奥方が戻るとみんなで中華料理屋へ。
3980円で12品のファミリーコース。
凄まじかったっす。
大人3人と中学生と小学生一人ずつ。
それでも全員胃袋ギリギリまで詰め込みました。
ん~歳を感じさせられたな。
これで息子もいたらちょうど良いぐらいかも。
ご飯があったらもう2.3人いてもOK。
が、帰路、エンジンがかからない・・・。
友人の車のバッテリーが完全に上がっていました。
どうやらダイナモが性情に電力を再生していないようです。
友人が近所の自動車修理の友人を呼び・・・。
素晴らしい友人関係でした(笑)
帰宅し胃薬を飲み、一休み。
ようやく胃薬の効果が出てきた頃に帰路につきました。
自宅に着いたのが12時少し前。
この家族の家に始めて遊びに行ったときも実は私の車が故障して数日宿泊しました。
こういう因縁があるんでしょうね。
来月また遊びに行く予定です。
SD111211 不動庵 碧洲齋