不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

恐れ入った! 川防衛大臣晩餐会欠席

個人的には自民党であろうと民主党であろうと、大きくハズさず、大きくハズいことさえしなければ、政治家たちがマンガに出てくるほどおバカであっても、日本国民が十分に肩代わりできると考えていましたが、よりによって防衛大臣たるものが宮中晩餐会よりも政治資金パーティーを重視していたとは言葉もありません。

戦前は臣民という言葉がありました。臣の表意は元来「奴隷」です。民主主義国家で臣民はまずかろうと言うことです。それはOK。しかし税金で給料をもらっている類の人間は、日本国家の奴隷と思って働いてもらわねばなりません。公私混同、ではなく、「私」を捨て去るぐらいの気持ちが必要なんです、特に今は。

しかも大臣は字義通りに言うなれば「大きな奴隷」です。国家のためなら裸踊りでも何でもする覚悟はもちろん、命を捨てるぐらいのつもりでいてもらわねばなりません。古代中国では大臣を拝命したら皇帝の前で「臣、行間に死を待つ」と言ったそうです。自分は過分にも大臣を拝命されたけれども、デキが悪いので仕事をしている間に死を賜るのを待っています、といった意味です。大臣はこのぐらいの覚悟が必要なんです。

ましてや認証式では天皇陛下の御名御璽を頂いた勅書(今は何と言うのか分かりませんが)まで拝命されている立場です。それが一政党の資金パーティーを優先させるとは信じがたい愚行としか思えません。

更に防衛大臣と言えば国防の実質的責任者です。ただでさえバカにされかねない日本の権威を貶めています。

またチベットと言えば世界で有数の小国家であると同時に、「国民総幸福量(GNH)」を提唱し、世界的にも徳の高い高名な国家でもあります。国王陛下も非常に聡明な方です。その国王陛下歓迎の晩餐会を蹴って金集めのパーティーに出るとは何事かと思わずにはいられません。全く世界の笑いものになったと思います。

元々民主党に何の期待もしてませんが、これを見る限り民主党員たちの志のあり方が分かろうというものです。

SD111118 不動庵 碧洲齋