不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

男旅 その3

疲労困憊で不動寺に戻り、米軍野戦軍用食を2人で食べました。

味覚的には決してうまいモノではないのですが、腹が減った息子には十分に美味しかったようです。

ちょうど住職が降りてきて、これから出かけるところだと言うことでしたが、同じくして私たち以外で初めての参拝客がやってきました。

(つまりこの日も山は貸し切り状態でした)

休憩所では知らない参拝客同士でよく語り合います。

1人は大学受験時代にここに来て勉強のために合宿したそうです。

15時過ぎに不動寺を去りました。

次の目的地は荒船の湯という、近辺ではなかなかよい温泉。

くたくたになったところで温泉は効きます。

幸いにも時間が時間なので客も非常に少なく、ゆっくりできました。

流れていたBGMが偶然にも「千の風になって」でしたが、息子は嬉しそうでした。

温泉を出ると息子がコーヒー牛乳を飲みたいというので、買ってやりました。

今日も大変な山道を歩いたり、作務をしてくれたのですからこのくらいはいいでしょう。

で、帰路は下仁田道の駅で神津牧場のソフトクリーム。

これは不動寺に来たときは必ず買って食べるものです。

疲れを癒すには最高の一品ですよ。

これを食べてしばらくすると息子は爆睡しました。

高速道路は予想に反してやや混んでいました。

まだ12日だというのに上り車線はそこそこ混んでいます。

まあ、とりあえず流れている程度でしたが。

外観に近づくと雨が降ってきました。

しかし自宅のある草加は降っていないようでした。

こうして男旅1泊2日の旅は終わりました。

かなりの危険を伴う登山、恐怖せずにはいられないルート、体力の限界まで歩く行程、自然の中にある信仰、愛し畏怖すべき大自然、ちょっとカッコよく言うと親子の絆。

こういったものを十分に堪能できた男旅でした。

また息子と旅をしてみたいと思います。

SD110817 碧洲齋