とてもいい話だったのですが、ガックリなところから。(一つだけですけど)
声優陣・・・
映像やストーリーが良かっただけに、声優のひどさは際立っていたように思いました。
特にシッダールタ王子のお父さん、スッドーダナ王は能楽の役者を起用したそうですが・・・
「ワーッ、やめてくれ~!」というレベルでした。
他の方々もちょっと残念なレベル。
俳優陣で許せたのは堺雅人さんぐらい。
声優というプロがいるのにわざわざ俳優を起用する意味が分かりません。
(うまい人ならまあいいんですが、そんなの滅多にいないでしょうに)
第二部以後はちょっとご検討頂ければ幸いです。
シッダールタ王子は漫画と違って超美(少)青年に描かれています。
私はインドの文化には詳しくないのですが、エンディングの時代考証や文化考証をしているスタッフの数を見るに、かなり忠実だったようです。
ストーリーはほとんど漫画から逸脱しておらず(ミゲーラの絡みはちょっと忘れましたが)、非常に重い内容で良かったです。
特に戦争の理不尽さ、未分差別のひどさ、生老病死の苦しみについて、良く描かれていたと思います。
帰路、息子と生老病死の四苦について徹底的に話し合いました。
息子の心に深くトゲのように突き刺さってくれたようです。
まだ第二部と第三部があるので、もっともっと深く考えていってほしいと思います。
また、禅を行じている自分にとっても色々考えさせる内容でした。古本屋でブッダを買って、また読んでみたいと思います。きっと息子も喜ぶことでしょう。
それにしても声優陣・・・いや、もうやめます。
SD110626 碧洲齋