不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

門下生と道場について

現在、私は都内にて非常に少数人に武芸を指南しています。

門下生を募ってから、かれこれ7年になります。

息子の年齢と同じです。

門下生が少なくていいと思う点は、1人1人に非常に集中して教えることができます。

お金をもらって教えている以上、いい加減なことはしたくないですし、そもそも人殺しの技ですからいい加減でいい訳がありません。

また、道場を開くというのはある意味、私個人の修行の新たなるステージです。

従って教えることイコール自分の修行なのです。

他人の修行がいい加減でも全然かまいませんが、私の修行はやりたいときはみっちりやりたいものです。

最近悩むことがあります。

稽古場所は東京都内の区営施設で、当然施設使用料を払っているのですが、人数が少ないのでその施設使用料も少なからぬ負担になってきていること。

それは最近来なくなってきた門下生が増えてきたからでもあります。

「じゃあ来させろよ」

それはしません。

道場に来て稽古するというのは各の修行だからです。

来る来ないは各自の判断でなされるべきです。

(ちなみに私の道場は1回ごとに支払って頂いているので、来ない場合は払う必要がありません)

自分のHPや幾つかの道場検索サイトには登録してありますが、大々的にいろいろなところに道場の門下生募集広告を載せたくありません。

もう少し載せればもう少し来るのでしょうが、残念ながら質が低くなることは間違いありません。

どうしても入門したい人は一生懸命に探すでしょうし、インターネット全盛期の時代です。

自分に合った道場の候補を探すことなど実に簡単です。

以前は私の道場の案内は全て画像データで掲載していました。

従って武道関係のキーワードでは絶対に引っかかってきませんでした。

そんなときに入門してきたのが今の一番古い門下生です。

やはりそういう人は狙い所が高いですね。

低きを狙って多くの低質門下生を期待するか、高きを狙って数少ない高い意欲の門下生を期待するか、悩むところでもあります。

ただし私は武芸で生計を立てているわけでもないし、そういうつもりもないのでやる気のない人や意欲の低い人は逆に来て欲しくないと言ったところです。

とはいえ、ずっと少人数というのもお金以外にも門下生たちの刺激が少なく、良い稽古環境ではないというところも悩みどころではありますね。

SD110422 不動庵 碧洲齋