不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

奥日光湯元温泉

子供の頃から「温泉」というと、だいたいここの温泉を連想します。

日光湯元温泉いろは坂を上り、中禅寺湖を北上して戦場ヶ原を抜けたところにある、まさに日光の奥張ったところに位置しています。

冬でも晴れていればノーマルタイヤでも注意しながら走れば辿り着けます。

入り口は湯の湖に面しています。湯の湖は温泉が流入しているので真冬でも北側半分はほとんど凍結しません。

ここの温泉は硫黄成分が非常に強く、白く濁った温泉です。

エリアは非常に狭く、ホテルや民宿などが15.6件程度あるだけで、かなりひなびた感じの温泉街です。

ここにある老舗のホテル「南間ホテル」は今上陛下が戦時中、疎開されていた場所でもありました。こんなところに皇太子殿下が避難されているのを見たら、きっと日本は勝てないと思ったことでしょう。

ここには「温泉寺」「温泉神社」があります。どちらも境内に温泉が流れている珍しい神社仏閣です。

この一体の定住人口は1000人に満たないとのことで、日本の秘境100選にも選ばれています。

ん~、私もここなら住んでみたいです。

ただ、毎日ここの温泉につかっていると、間違いなく硫黄の臭いが取れなくなりそうです。街全体が硫黄の臭いがするのです。

ここにはスキー場があります。とても小さなスキー場です。リフトが4基、ただし上級コースは稼働してませんでしたから、実質3基。初級コース8割、中級コース2割といった感じでしょうか。上級者にはかなりつまらないスキー場です。しかし人が少ないこと、規模が小さいこと、コースが緩やかなことからスキー学校が盛んです。また混雑することも少ないので小さな子供連れの家族にはかなりお勧めです。初めてスキーにチャレンジした息子はたった1日半で初級コースを普通に滑れるようになりました。私と妻もスキーは8年ぶりでしたが、十分に楽しめました。

最近は雪灯籠まつりが毎年この時期に開かれるようで、非常に美しい情景でした。これは観光客を呼び込むにはとてもいいアイデアだと思います。

湯の湖の南側には湖から流れている水が滝になっています。この辺りのコースも散策するにはお勧めです。

是非一度、行ってみてください。

湯元温泉の源泉があるところ。硫黄臭がかなり強いところです。

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お祭り。なかなか幻想的でした。

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SD110228 碧洲齋