不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

怒りと悲しみの拳!

先日宣言したように、今年から中国語を勉強しようと思い、先日ブックオフに書籍を買いに行きました。さすが今をときめく中国ブーム、CD付の本がたくさんありました。あまたある本から超基本的な文法の本と、一般的な例文・問題集、そして日本人と中国人共著の「気持ちを○える 中国語表現○○○○」という例文集を買いました。

しばらくぱらぱらとめくって何か違和感を感じたものの、原因不明。翌日まためくってみましたが、やはり何かがおかしいという以外は分からず。今朝、よくよく見て「ぎょっ」としました。写真をご覧下さい。番号は以下の章に対応しています。

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①嬉しい気持ち・楽しい気持ちを伝える表現

②思いやりの気持ちを伝える表現

③決心や願望を伝える表現

④好き・嫌いの気持ちを伝える表現

⑤同意・拒否を伝える表現

⑥不満や怒りを伝える表現

⑦悲しさつらさを伝える表現

これはどう思いますか?

いろいろな考えがあると思いますが、とりあえず素直に驚愕した事実は⑥と⑦が異常に多いのです。また、数えてみたら⑤でも拒否断り、反対否定の表現が半分以上を占めていました。

(ちなみに私は他に英語、スペイン語、ドイツ語、ロシア語の会話本を持っていますが、もちろんこんな割合ではありません)

多分この本のコンセプトは「中国で日常的に良く使うフレーズ」を集約したものだと思います。つまりこの割合が中国人のセンスそのものだと考えられます。最後の章「⑦悲しさつらさを伝える表現」を読みましたが、悲しいを通り越して笑っちゃいます。そこまで自分を落とし込むかっていう感じです。⑥の不満や怒りも「お前小学生か!」というものや「あまり俺を怒らせると、笑うで!」というものもチラホラ(後日ピックアップしてみます)。いや~こりゃ大変だぞ。

私は英語を話すときに気をつけることは「スラングはなるべく使わない」「下品な言葉は使わない」ということです。そういう言葉は自分の品を落とすだけですから。私はスマートに話したい。しかしこの表現集を見る限り、中国語会話においては怒りと悲しみは極力端的にはっきりと言うべきだということでしょうか。まるで北斗神拳だな(爆!)

・・・坂東忠信先生・・・これは一体・・・私はマジでカメカメ波、いや衝撃波を受けました・・・。

SD110120 碧洲齋