不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

勘違いしてない?道場のあり方

道場は自分が稽古に来るための組織であり、場所です。

そういう意味では他人は全く関係ありません。

基督教や回教のように神と個人の関係です。

従って自分と道場との関係を妨げるような障害があれば自分で取り除くべきです。

原則他人は関係ありません。逆に関係を持たせてはなりません。

しかしそこで仮に障害故に諦めた場合でも、他の人と道場の関係は全く阻害されません。

切り離されるのは自分だけですから。他の人は唯進みます。

その人だけのために道場は立ち止まったり振り向いたりはしません。

皆、自己の精進研鑽に忙しいのです。忙しくないほどヒマな人はそもそも研鑽していません。

道場は秩序を持ち、先人の叡智を学び研鑽する貴重な場であり時間です。

ましてや武芸ともなれば究極の目的は人の命を奪うこと他なりません。

決してお気楽趣味クラブではないのです。

来る者は拒まず、去る者は追わず。これは寛大なのではなく、皆、構ってあげられるほど心に余裕がないのだと解釈してください。

何かその辺りを勘違いしている人が時々見受けられます。

そういう人は逆に稽古などしない方がよいでしょう。

多分その人の時間が無駄になるだけです。

障害が全くない、もしくは他人が障害を取り除いてくれる道を選ぶべきでしょう。

楽しいことばかり、楽なことばかり、ウキウキすることばかり用意されている道を探すとよいでしょう。

と、最近ほとほと呆れた事柄についてついつい強く述べてしまいました。

武芸をしている人ならこの程度のことは当たり前すぎるほどよく分かっていると思いますけど。

該当する方、あなたが深く再考してもしなくても私には全く関係ありません。実は関心もありません。

ただ稽古に励めば同志として遇しますが、来なければ最初からいないのと同じです。

それは私だけでなく、同門皆同じ考えです。今までもそうでした。

この辺り、よくよく吟味の上、年齢相応の判断ができることを心から期待します。

SD101220 碧洲齋