不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

借りぐらしのアリエッティ

アリエッティ(ネタバレほとんどなしでいきます)

今日、息子と観賞しました。

学童でもらった割引券があり、6-8の映画が安くなるのです。

昨日、ドライブからの帰路、アリエッティに決まりました。

個人的には男の子らしいチョイスをして欲しかったので、なにげにその決意を変えてみました。

「やはり父としては・・・ナルトがいいんじゃないかと・・・」

息子は即座に首を振り

「あ~あれはだめだめ。だってわざとおもしろく見せるように作っているだけだもん。」

「だって活劇っておもしろくない?」

「パパは忍者屋敷とお菓子の家、どっちに住みたい?」

「もちろん・・・お菓子の家。食べられるから(爆)」

「でしょう?忍者がさぁ、忍者屋敷になんか住んでいたらすぐばれちゃうじゃん。」

「はあ・・・」

「ナルトも同じだよ。本物の忍びって分からないようにするんだよ。・・・だからパパはブログとかHPに正体を書いているから失格だな」

(ガクッ)

作風:トトロ系、ただしもう少し年上の年齢を意識しているようです。

描写:さすがに風景描写は美しいです。主人公が小さいので水の粘度、材質の硬度まで変えて描写している辺り、さすがです。

物語:評価が分かれるところです。あくまで日常生活における物語を意識して作った、というのであればかなり完成度が高い選択です。逆にせっかくフィクションのアニメなのだから、もう少しひねっても、と思う人がいたら物足りないでしょう。

キャラ:アリエッティ志田未来、声優をやらせても抜群にうまかった。他の方々も・・・ただ、わざわざ俳優を使わなくてもいいのでは?と思いました。次世代の優秀な声優が育ちませんよ。時代の流れでしょうか。声だけはダメなんでしょうか。ジムシー激似君には笑えました。

総評:いつものジブリ作品のラインは十分にクリアしていました。物語に関しては評価が分かれるところです。私はDVDで出たらまた借りてみても良いとは思うレベルです。テレビで放送したらそれを見ても良いと思いました。ファンタジーな話なのに、ストーリー自体は一番現実的に選択しうるものになっているあたりが私には切なく、そして納得がいきました。

その昔、豪州で勤務していた時に、翔君がやってきた家のようなところに同僚たちと住んでいました。庭もあんな感じで緑豊か、いや草ボウボウでした。だから非常にリアリティがありましたね。残念ながら私がいたその家には小人はいませんでしたが、「れいのかたがた」はいたようです(笑)。

うちの息子はどう感じのかな?

三浦友和演じる、アリエッティのお父さんが秀逸でした。渋い!渋すぎる!カッコエエ!寡黙なのに時々放つ言葉はツボを得ているし、重みがある。ああいうお父さんになれたらいいなぁ・・・。

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SD100813 碧洲齋