不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

露交

ロシアは一応今でも社会主義国なのでしょうが、さすが本場社会主義だった国だけあって、割に優れていると思ったものもあります。

交通機関

大きいのから説明すると、モスクワ郊外には国際空港が二つあります。一つはまっさら新しい南側ドモジェドヴォ空港旧ソ連時代からあった北西のシェレメーチエヴォ国際空港。古いと言っても今、新ターミナルの建設が進められており、かなり仕上がっています。そして一部は運営が開始されています。どちらも鉄道で都心部につながっています。その他国内空港は同じく2つあります。

電車。地下鉄に少し乗っただけですが、設備の新しさはともかくとして、運用はなかなかよくできていると思います。都市とその近郊を放射状に張り巡らされている路線を地下鉄と鉄道が走っています。古い車両が多いのでしょうが、ノウハウが重要と考えます。日本のメーカーなどは参入しないのかな。

バス・トロリーバス・トラム。これらも待ちの至る所に走っています。およそ行かないところはなさそうです。特にトロリーバスというものを見たことがなかったので感動でした。

小型バス。マイクロバス以下のサイズの乗り合いバスがよく走っています。比較的郊外が多いようです。従ってこれらも使い方さえ覚えれば便利なのでしょう。

タクシー。ロシアは白タクもOKなのです。

アメリカと違って、かなりの郊外に行ってもちゃんとバス停があり、バスも運行されています。この辺り、高齢者にはありがたいのかも知れません。

ただし一部のバスとトロリーバスはかなりボロかったですね。トラムは新しいものも見受けられました。これらを駆使すれば、郊外に住んでいても不自由しないように思います。

もちろん、今は自家用車が華です。みんな自家用車を買っています。私の独断と偏見で見た割合ですが・・・

ロシア車:走っているほとんどが多分旧ソ連時代の車なのか、ものすごく角張っていてしかも古い。新型も何回か見ましたが・・・ま、がんばっているようです。友人曰く、日本に輸出できるようになるにはあと数世紀は必要だとのこと。全体の1割ぐらいでしょうか。

中国車:動いているのを初めて見ました。20年前に米国で見たヒュンダイのような感じがしました。デザイン的には・・・ん~、ロシアと競っているのかなって思う今日この頃。評判を聞いたらロシア人たちは黙ってしまいました。

韓国車:がんばっています。もちろんヒュンダイが一番多いです。KIAも多いです。しかしデザイン的には中国車よりはずっとよく、ロシア車よりはややまし、アメ車と同じくらいなのか・・・と言ったところ。全体の1割よりは多いようでした。2割ないぐらいかな。

アメ車:なんか笑ってしまいますが、フォードやクライスラーも走っているんですね。ただ数としては韓国車ぐらいの割合のような気がしました。

欧州車:ベンツ、BMWルノーが大半で、全体の4割近く。一番目に付きました。多分一番買いやすいのだと思います。

我らが日本車:欧州車と雌雄を争っている感じでしょうか。言わずと知れた優秀な車です。もちろんロシア人たちもよ~く理解しています。中古車は欧州車より高いそうです。今のところトヨタ、日産よりもホンダ、マツダが多く、ダイハツやスズキもがんばっています。スバルもありますし三菱も走っています。サンクトペテルブルグトヨタの工場が建てられたので、今後はトヨタが増えるのではないかと思います。

ロシアでは車検は毎年あると言っていましたが、路肩に止まってボンネットを開けている車が非常に多かったように思います。

画像

長距離鉄道の駅。なかなかいい感じでした。

SD100726 碧洲齋