不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

猿の惑星

チンパンジー、殺し合いで縄張りを拡大

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100622-00000000-natiogeo-int

この結果がどのように役立つのか知りませんが、動物は自己もしくは集団の生存保持するためには他の生命を殺し、人間だけは自己の生存とは関係ない場合でも殺すと私は思っています。

生存が保持された状態であれば、例えライオンの傍にいても安全ですし、生存が脅かされれば蟻ですら反撃します。

気に入らないから殺す、とか、殺されるかも知れないから殺す、などといった類のお気楽的殺害は多分人間だけでしょう。もっとも戦争全てを否定するものではありません。過去の戦争にはその国が生き延びるためにやむを得ず必要な戦争も確かにありました。

現代の戦争はそういう意味で生存維持のための戦争はそんなに多くはないような気がします。要するにその戦いをしないと民族や国家が滅ぼされる、と言う場合は別ですが、このような世の中では平和裏に解決した方が遙かに安く付く場合が多いと思います。現代の戦争は呆れるほどコストが高いのです。それでも止められないのは大抵民族や権力者のエゴのように思います。中には思い込みによる惰性で戦争を継続している場合もあるでしょうか。

人類がもっと真剣に、戦争解決が非常に高く付いてしまう事実を認識して行動してもらえたらと切に願っております。

PS,当流に時々、イスラエルから門下生がやってきます。そしてほとんどいつもそうなのですが、全身殺気立っている人や、全然笑わない人が非常に多いようにい思います。とてもすさんでいるというのでしょうか。もちろん全員がそうではありませんが、他国に比べて非常にその辺りが目立ちます。このチンパンジーの研究結果を見たとき、ふとこの「神に選ばれし民」の国を思い出した次第です。

SD100623 碧洲齋