土曜日に息子と「フランダースの犬」再放送を見ました。
見たのは「39話 心をつなぐ二つの旗」もう後半ですね。
始めから終わりまで、ずっと感心しっぱなしでした。
これが放映されていた時、私は息子と同じ6歳でした。
こんなハイレベルのアニメを見ていたのかと感心しきりです。
10歳にして労働の基本、労働のもたらすものを知っています。
貧しさや労働の苦しさなどは微塵もありません。
一緒に働いてくれているおじいさんやパトラッシュ、アロアや友人たちへの感謝と愛情が溢れています。
仕事のつらさよりも好きな人たちと一緒にいられる喜びとそれに対する感謝をネロ少年は持っています。
ただのアニメにあらゆる道徳観念が詰まっています。
多分、当時のアニメの大半はこのようなものだったのだと思います。
毎週日曜日の早朝などにアニメや特撮ヒーローものが連続して放映されています。
内容はゲームカードやベイゴマもどきのコマを使ってのバトルです。
どう考えてもおもちゃ会社の陰謀以外に考えられません。
ムキムキのエエ歳したおっさんがまじめにカードゲームしたり、二枚目の王道を行くような眉目秀麗なお兄さんがカードゲームしたり、サッカー少年っぽい子供たちがコマのバトルに熱心になったりと、およそ健全ではありません。子供と子持ちの親をターゲットにしたおもちゃ販売会社がらみのアニメには正直感心しません。
子供時代に殴り合いのケンカを経験しなかった子供が大人になったとき、ちょっと怖いものを感じます。
モラルの低下、拝金主義が子供の正常な育成を妨げているように思います。
SD100620 碧洲齋