不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

Super Bose

スピーカーの話しではありません。和菓子・・・ではなく我が師のことです。ちなみにどちらも大好きです?

毎回、非常に奥の深い話が聞けるのですが、昨日も禅僧故のカッコよさが出ていました。

「うちは東京一貧乏なお寺で、檀家が全くいません。おかげさまで今まで『葬式代で30万円ほど用意してください』などという恥ずかしいことを在家に対して言わずに済んでいます。全くありがたいことです」

これは本当に修行に打ち込んでないと言えませんね。文句なしにかっこよかったです。

別の老師がおっしゃっていた言葉。

「家が寺で家業を継ぐために、いやいや僧堂に3年いる連中はろくなのがいない。そういう意味では在家出身の僧侶の中には背水の陣、逃げ場がない覚悟で修行に打ち込んでいる雲水もいる」

確かに禅宗はどうあがいてもかなりきつい修行を通らないと禅僧になれませんから、家業を継ぐためにいやいや我慢している人が多いのだそうです。ちなみに日本の寺の中では禅宗、ことに臨済宗の寺が一番廃寺率が高いのだとか。分かる気がします。やりたがる人がいないのは残念なことです。確かに禅宗のカリキュラムを聞いて引かない人はあまりいませんけど。しかしそれでも昔よりはずっとゆるくしているそうですよ。

ま、一在家ごときがエラそうなことを言って恐縮ですが・・・。

SD100614 碧洲齋