不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

朝鮮半島のこと

最近の朝鮮半島の情勢を見るに、抜き差しならぬものがあります。

YAHOOニュースのコメント欄を見ると、相変わらず間抜けなお馬鹿コメントをする人が多くいますが、これも日本のサヨク教育の賜でしょうか。極右発言をしている人もいますが、それもやはりサヨク教育ですね。現実を分かっていない。

何と言ってもすぐそこなのです。韓国に限って言えば日本と一番近い国なのです。北朝鮮を取り囲んでいる国は韓国、中国、ロシア、そして日本ですが、本音建前を含めて旧共産圏と同族を除くと残るのは日本だけです。言うまでもなく北朝鮮はバリバリの反日教育がなされています。

戦争そのものが始まってもそれは卵の殻を割るようなもので、本当にあっという間に終結すると思います。戦争が始まった途端にクーデターが起るかも知れません。起らなくても北朝鮮の戦力はもうまともに戦えるレベルにはないのです。問題はそんなところにはなく、戦争が終わった後、誰が北朝鮮の面倒を見るか、なのです。もちろん韓国です。平均すると経済的には韓国人1人につき、北朝鮮国民約20人の面倒を見なければなりません。経済的な面倒だけでなく、ものの考え方や一般的な道徳心に至るまで、全ていびつになってしまった北朝鮮国民の面倒を見るのです。韓国政府はさじを投げて国連に泣きつくと思いますが、今の国連事務総長だったら「おいおい」というところまで援助しかねません。そして「世界平和」と「地域社会の安定」のために近隣諸国に対して「強く援助の要請」をすると思います。日本は持ち前のバカ正直さで「助けません」とは思っていても言わないでしょう。

問題はそれから。日本人はそのような手法を滅多に使いませんが、西洋諸国でもお隣の国でも国民を頑張らせる最大の薬は「敵を作り上げること」。メラメラと敵愾心を燃え上がらせることで国家という火力発電所を稼働させるのです。燃焼効率はいいようです。もし韓国が北朝鮮の面倒を見るようになったら、今までの反日教育の比ではないでしょう。韓国の経済にかなりの重石を付けられるのです。それはもう周りはみんな敵(但し中国ロシアを除く・笑)ぐらいに国民に思わせないとやっていけないかも知れません。でもお金は要求してくると思いますね。戦前のようになってしまいますが、どうしょもない国でも援助しないと、もっと変でアブない国の日本への接近を許してしまいます(笑、いや笑い事ではないですか)。ネチネチ100年も前のことをほじくり返されながらでもお金を出さないと、また(そう、またです)、来て欲しくない国の勢力が日本の対岸から見えるぐらい近くなってしまうのです。

ボートで逃げてくる人も何万人かはいるでしょうし、何発かミサイルが飛んでくるかも知れません。日本は経済的にはほとんど影響ないにしても、その後、地政学的にはかなりの変換を求められるようになると思います。イヤミではなく朝鮮民族の皆様には誠にご愁傷様ですが、言ってみればこれは昔からの宿命のようなもの。

仮に今回、戦争が回避されても、北朝鮮の崩壊は遠くないと思います。そうなったらやはり上記のようなことは起ると思います。

強力な軍事力を持つか、アメリカとの関係を修復するか(まったくこんな時に関係をこじらせる今の内閣は明らかに日本の敵ですな)、ロシアに接近するというのも手です。現実的には

1、アメリカと関係修復

2、ロシアとの関係を太くする

3、軍事力増強

の順でしょうか。(今の日本の理念から言うと)

私は1.2に関係なく、今少し軍事力は増やしても良いとは思いますが、それを使う人間の方も使えるように教育しないとダメですね。増やした途端、韓国や中国から非難囂々でしょうが、どうせ増やさなくても、資金援助をしていても言いがかりや文句は言ってくるのです。日本人が必要と思える程度には増やした方がいいと思います。

さてさて、これが起きたら日本人もちょっと平和とは何か、軍事力の意義とは何か、目がさめるでしょうか。

SD100526 碧洲齋