不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

落語のこと

先週土曜日、初めて落語というものを見に行きました。高校生の時にも学校で見に行ったような気がしますが、全く記憶になかったので初めてとします。行った先は国立劇場半蔵門です。妻が茶道教室の仲間からもらったチケットを頂いたそうです。

独演会なので一人で三席。三遊亭遊馬さん。

いやいや本当に面白かったですね。前売り券が2000円でしたが、あれで2000円なら本当に安いものです。下手な映画よりも面白い。一緒に見に行った息子もげらげら笑っていました。今度から機会があれば見に行ってみようと思います。

遊馬さんの出身は駒沢大学だそうで。仕草の所々に禅の所作が出ていました。

帰路はおなかがすいたので近くにあったインドレストランに。

「何でこの辺が半蔵って呼ばれているか知ってる?」

「ううん」

「実は服部半蔵っていう偉くなってしまった忍者が住んでいたんだ。」

「何で偉くなっちゃったの?」

「ん・・・徳川家康を助けたからだね」

「半蔵は偉くなりたかったの?」

「(なかなかスルドい)ん・・・なってしまってから後悔したようだ」

「だよね、忍者ってさあ、偉くなっちゃいけないんだよね」

「うむうむ、ホレ、このチキンをあげようぞ」

「で、徳川家康ってなんで死んじゃったの?」

「なんでも天ぷらの食べ過ぎだとか」

(爆笑)

織田信長は?」

「部下に裏切られた」

豊臣秀吉は?」

「好きなことばかりしてたからボケたらしい」

「じゃあ、偉い侍ってみんなかっこわるい死に方しかしていないんだね。そんなのだめだよね」

3人の死に方がよほどおかしかったのか、ウケまくっていました。

息子はその人が「どんな死に方をしたか」ということに非常に興味を持つ、ちょっと変わった部分があります。

*服部半蔵が忍者だったかどうか、実のところよく分かっていませんが、忍者と言うことにしておいてください。

三遊亭遊馬さんのHP

http://yuuba.x0.com/

SD100405 碧洲齋