不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

早期教育効果は小学生で消える

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100426-00000001-aera-soci

そんなことは当たり前です。

子供は勉強マシンじゃありません。

強いて言うならタイムマシンでしょうか。

自慢になりますが、うちの息子は自分がタイムマシンだと言うことを理解してくれました。

(余談ですが、先日息子はもしタイムマシンがあったら今の自分と同じ6歳の私に会って、どれだけ凄いパパなのか話してあげると言っていました。ちょっと泣けましたね)

勉強はできないよりはできた方がいいとは思います。我が家でも入学前から一応ひらがなとカタカナ、簡単な漢字の読み書きはできました。しかし私は強制しませんでしたし、何故それがそうなのか、ちゃんと説明をし、息子の考えを聞きながら共に学びました。

子供のうちは何故人は生きるのか、なぜ国があるのか、神はどこにいるのか、こういう永遠の課題を与えてやるべきだと思うのです。それらを感覚として刷り込ませないとお金をかけて無国籍人間を増やし、結果、機械化惑星メーテルみたいに国家が空中分解してしまうのです。分解が始まってから対策を練ることは、腹が減ってから稲を植える以上に馬鹿な行為です。

確かに幼少の時からたくさんのことを覚えたりすることは凄いと思います。人間の可能性を追求することは重要だと思いますが、私はこれだけ科学が発達し、知りたいことはほんの10年前と比べても全くお話にならないほどにすぐに調べられます。連絡を取りたい相手ともほとんどリアルタイムで連絡が付きます。外国語ができなくても読み書きにについてはそんなに困りません。故に子供には「感じる力」を身に付けてもらいたいと思っています。これはもしかしたら40代以前の親なら多分、普通に持っていたかも知れません。しかし現代ではかなり、危機的なほどに低くなってきていると思います。感じられない人間がインターネットでどんな発言をするか、世に言われているとおりです。頭だけ異常に良くて、感じる力がなく、目的も方向も定まらない人間は間違いなく有害かそれに近いと言えます。

重ねて言いますが、子供は未来を身ごもっているタイムマシンです。どんな未来が来るか、私たち親の双肩に掛かっていると思います。

SD100419 碧洲齋