不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

オーストリアのこと

ここ最近、なぜかオーストリア人と稽古することが数回ありました。ほとんどの人は芸術の都ウィーンからのようです。24日には帰国してしまうのに、まだどこにも観光に行っていないと言うことなので、昨日は稽古の後、彼と親しい外国人同門二人と息子を連れて柴又に行きました。非常に天気が良かったので、道はどこも渋滞。しかしそれでも無事に到着すると、オーストリア人同門は大いに喜んでいました。

最近は浅草にはあまり案内しません。どうにもこうにもグロいのです。売っているグロい土産のほとんどは中国製、そして買いに来る人の多くも中国人。完全に観光地っぽくなってしまったので行く気が失せてしまいました。だいたい寺院があのような雰囲気を醸し出すのはどうにも頂けません。

それ故に柴又は古い寺町の情緒を良く残している場所だと思っています。同門三人はもちろん初めてなので、皆おおいに楽しみました。

彼は今回の来日で師範に昇格したので、それを祝うために、最近の私の習慣である武道歌と和号を英訳を付けて贈りました。帰国してから日本で出会った一武芸者の心をわずかでも顧みていただければと思います。

SD100322 碧洲齋