不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

防人の歌

韓衣

  裾に取りつき

   泣く子らを

  置きてそ来ぬや

   母なしにして

(防人歌 巻二十 - 四四〇一)

ふと思い浮かんだ万葉集の歌です。

子思いのお父さんの気持ちがよく表れているなと、しみじみ思いました。

親が幼児虐待をすることの多い現代、こういう親心を忘れずにいたいものです。

SD100223 碧洲齋