先日、座禅会を終えてからいつも通り禅友諸先輩方と朝食を取りました。
その折、1人の先輩から一つの書籍を見せていただきました。
「碧巌録提唱 西片擔雪」
西片擔雪とは臨済宗妙心寺の管長までお勤めになった徳の高い老大師とのこと。
JAL稲盛会長はこの老師の元で坐っていました。今回この本の序文も書いています。
聞けばある会社の社長が西片老師の碧巌録提唱を録音し、それを今回、テープ起こしをして全三巻に纏めたとのこと。
装丁も立派なので、買ったら多分高いものです。
会社の事業のため非売品。
臨済宗の各寺院には贈呈されているようです。
しかし内容を見るに現代に生きる我々にも非常に分かりやすく、世界情勢や経済、文化なども交えて書かれており、どうしても欲しくなりました。
で、帰宅してからダメモトでその会社に熱意を込めてメールを打ったところ、思わぬ事に一部頂けることになりました。
最近滅多にいいことがなかったので、素直に非常に嬉しかったです。
そして早速本が届き、拝見させて頂きました。
確かに重厚な装丁で、売っていたら高いだろうな・・・と思える出来映え。
今度ばかりは「タダより高いものはなし」という言葉がずしりと響きました。
これからもっと修行に励まねばなりませんね。
・・・そして偶然にも、東京の座禅会で行われていた「無門関」の提唱が間もなく終わり、次回から「碧巌録」の提唱が始まります。こういうときは世の中はうまく回っているんだなぁ・・・と思わずにはいられません。
ちなみに私のこのブログ、「碧眼録」は「碧巌録」をモジッたものでもあります。
これが今回、タダで頂いた「碧巌録提唱」です。
手垢で真っ黒になるぐらい、読ませて頂きます。
今回、縁を授けて頂いた関係各位諸兄の皆様、本当にありがとうございました。
合掌
SD100219 碧洲齋