不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

零下のこと

この時期の座禅は寒さが一番厳しい時季です。

今日は座禅会のため、朝4時に起床し友人を拾ってから寺に行きました。

到着は朝5時半過ぎでしたが、気温は-2度以下。

着物は薄いシャツに肌襦袢、作務衣、袖無羽織、すべて薄手。

その上裸足でひたすら坐るわけです。

禅堂には暖房の類は一切ありません。

外もまだ真っ暗です。

ところが不思議なもので、ほとんど寒くはないのです。

震えも出ませんし鼻水も出ません。

そういう精神状態になるのか、精神活動がそうしているのか。

特に我慢をしているわけでもありません。

1時間と少しの座禅が7時に終わり、老師の提唱を聞くために建物に入ります。

部屋には暖房が準備されているのですが、入って暖かさを感じたとたんに、

ぶるぶると震えが出てきます。暖房がガンガンに効いていても寒いのです。

寒稽古のように寒い中で動くというのであれば、暖かくなるのですが、

ただひたすら坐っているときは寒くなく、動き出すと寒いというのが毎回、

不思議に思います。

とはいえ、そういうところに行かない限りは、

毎朝布団から出るのも一苦労ではあります(笑)

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SD100117 碧洲齋