不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

霜月八日稽古所感

昨夜は型稽古と基本技の構えに大半の時間を費やし、残った時間で技を一つだけ稽古した。型については家でも行っているらしくまずまずよくなってきたが、虚空に手刀や拳を打つことの意義、心構えなどについてよく指南した。当流の、特に当道場の流儀では流水…

柴堆三国志

私は高校1年生の時から三国志が好きでしたが、中でも一番好きだったのが・・・曹操(笑) 劉備はあまり好きではないです。曹操は軍人、政治家、文人、父親として劉備よりもはるかに器が大きく優秀でしたので。既にその頃から中国では曹操や始皇帝について再評…

霜月五日稽古所感

このところマンツーマンの稽古が続く。実際のところ、5人入門しても残るのはせいぜい1人ぐらいというのが当流に長年身を置いている私の感想。来る者は拒まず(大体)、去る者は追わずというのが基本である。 昨日はKK君が夜勤明けでやや体調がよろしくないと…

神無月三十一日稽古所感

昨日の稽古も1名(笑)ま、増えてきたらマンーマン指導もできなくなると思い、今だけできる指導を心掛ける。夜の稽古は時間的な制約や平日ということもあって比較的軽めの稽古にしている。なにせマットの出し入れだけでも2人で行うと結構時間がかかるので。 昨…

信ありてこそ

先日、4年ぶりにロシアから親友が10歳の息子を連れてが来日しました。久し振りだったのと、現在の状況を考えると言葉に詰まりましたね。息子さんも大きくなって感慨深い思いでした。以前会った時は5歳ぐらいでしたか。 戦前はJALやアエロフロートでモスクワ…

神無月二十一日稽古所感

本日、ジョイントマット洗浄のために三十分ほど早い13時半に現着。すでにKS君が先に来ていて、たまたま副会長さんも会館に用事があって開けてくれた模様。早速洗浄を始めようとしたのだがKKさんが休みということ。仕方がないので2人で始めた。20枚のジョイン…

古の故郷

古くからその苗字を名乗っていた場合、その苗字は元々地名であった可能性が高いという話を以前YouTubeで見たことがありました。それで数日前からふと思い出してちょっと調べてみようと思った次第です。 我が中代一族は鎌倉時代は三浦氏の流れを汲む石井長勝…

義に還る

私が尊敬する人物の中にユダヤ人に関わった人が2人います。1人は杉原千畝領事、もう1人は樋口季一郎将軍。共に昭和時代の大日本帝国官僚です。どちらも本国がナチスドイツと同盟を結ばんとしているときにユダヤ人たちを避難させるために日本入国のビザを発行…

外国語の単語学習法の備忘

ここ最近、ロシア語の勉強を再開したことに合わせて勉強法を変えてみました。語学学習は多岐に亘ることも多々あるので、とりあえず単語の覚え方について単に私の備忘程度にて。これがよいのかどうか分かりませんが、参考になる方はご参考ください。なおこれ…

神無月三日稽古所感

昨日は新しい稽古場で初の稽古を行いました。あいにく弟子が一人休んでしまったのでマンツーマン。最初はまず引き取ったマットを1階のフロアに敷きましたが、大きさとしては前と大方同じ、若干長い。床はコンクリートなのでやはりマットは必需品かと。しかし…

「太閤」と「太鼓」

今年の大河ドラマは「どうする家康」ですが、やはりいわゆる「戦国3英傑」が主人公だと盛り上がり方は一段と違いますね。この「どうする家康」で家康の永遠のライバル、豊臣秀吉を演じているムロツヨシさん、あの怪演ぶりは多分誰もまねができそうにありませ…

不動庵道場 転庵

一昨年より開いていた武神館 不動庵道場が今まで稽古をしていた谷塚上町会館から隣の川口市峯町にある峯町会会館に移ることと相成りました。峯町会会長様以下、役員の方々や峯ヶ岡八幡神社の宮司様たちの温かいご理解あって実現しました。深く感謝いたします…

理想の動き

武芸者であれば誰でも他者の技量をよく観察して、得られるものは得て、反面材料にするものはそうしていると思います。ある程度上手い下手で見てしまうことは致し方ないと思いますが、最近ふと思うこと。 「上手い下手」の基準を自分の技量を基準にしている人…

祭神を以て征く道を知る

先日、ネット上の記事で神棚の祭り方について、面白い記事を読みました。曰く「『一般的には三社造りの宮形では、中央に日本人の総氏神である伊勢の神宮のお神札(神宮大麻)を、向かって右に地元の氏神のお神札を、向かって左に崇敬している神社のお神札を…

覚悟を持って生きる

当流は大変国際的で、古流の中では抜きん出て外国人門下生が多いと思います。世界規模で言えば外国人門下生の方が圧倒的に多いと言えます。私が所属する道場も然り。12,3人いる直門の半分は日本在住の外国人です。 本部道場で稽古をする際は、受付で名簿に…

武道と忍法

武道という言葉は実は明治時代になってから作られた造語です。それ以前は武芸とか武術とか、そんな感じで呼ばれていました。作られたきっかけは、明治時代になって西洋式軍制が採用され、いわゆる武士の兵法は不要になったため。そもそも戦国時代以後、大規…

坂と階段

人が何かを修得する過程において、私は常々大きく二種類あると思っています。すなわち坂道のようにシームレスに上達する坂道型と、階段のように少しづつ垂直上昇する階段型。もしかすると階段型も細分化すると坂道になるのかも知れません。 坂道型の人は日々…

坐る

私の禅の修行は2002年、32歳の時から始まり、今に至っています。始めたきっかけは別段武芸とは関係はありません。よく巷では剣禅一致という言葉もありますが実際はどうでしょうか、人それぞれだと思います。江戸時代、武士が皆禅をしていたわけではありませ…

ウインカー問題ほか

ここ数年の話ですが、最近は自動車のウインカーを出さないか、曲がる直前に出す愚か者が大変多くなっている気がします。本当に曲がる瞬間に一瞬だけ点滅(というか点灯というレベル)させる程度とか。原付を使っている私には本当に危険に感じます。ここ1,2…

葉月二十一日稽古所感

昨日の稽古は弟子1人のみ。崩しについて徹底的に稽古をしました。個人的には崩しの技法は技の手順に関わる技法や知識よりも重要と考えています。 自分は限りなく安定して流れるような均衡の中にあり、相手は立ち直ることすらできずひたすら崩れ続ける状態に…

老いについて

最近、「老化」についてちょっと考える機会がありました。もちろん自分自身については時折ふと頭をよぎりますが、今回は自分の師匠の話。 先日、稽古の後に先生の運転で最寄駅まで乗せていってもらいました。昔はよく駅まで乗せていってもらったものですが、…

葉月十七日稽古所感

本日は久し振りに弟子が揃った。 そしてイレギュラーに稽古時間を4時間とした。 受身稽古に1時間を費やす。当流に於いて受身は技の一部、術の一部であり、技を受けたときの対処法以上であるため、初心者には必須の技術だからである。 次に体練、体幹と重心、…

山岡鉄舟居士

一番尊敬している武士は誰かと訊かれると、私の場合は山岡鉄舟と答えています。彼は天保7年6月10日〈1836年7月23日〉に産まれて明治21年〈1888年〉7月19日に53歳で亡くなりました。丁度今の私と同じ年齢です。彼は32歳の時に明治維新を迎えており、徳川幕府…

終戦78年に想うこと

先の大戦から78年が過ぎました。終戦時に20歳だった人も98歳です。各線戦においてある程度戦歴を重ねたベテランは多分、ほとんどが100歳を超えているでしょう。そしてその数はもう数えるほどでしょう。中学校時代と高校時代だったか、新聞の記事に日清戦争最…

一座の功

白隠禅師和讃という臨済宗の坐禅会でよく唱和されるお経の一節にこのようなものがあります。 一座の功をなす人も積し無量の罪ほろぶ(たった一度の坐禅ですら、今まで犯してきた全ての罪が消え去る。) 坐禅の功徳を説いたものですが、私は32の時からかれこ…

銀河英雄伝説の言葉から

「銀河英雄伝説」において色々なキャラクターたちが政治や軍事についてなかなかおもしろいことを言っています。私はそれを書き留めたものを持っているのですが、昨今、ロシアのウクライナ侵略もあり、幾つか関連がありそうな語録をご紹介します。 - 政治は軍…

人類が最後に使った核兵器

78年前の今日は人類が長崎で核兵器を使用した最後の日です。 今日の日本人の観点からすれば、人類を滅ぼす恐れのある兵器を過去78年間どの国も使用しなかったという事実の方が、どこかの国が過去に使用したという事実よりも重要です。 未だに78年前の米国を…

78年目の広島に寄せて

「安らかに眠ってください 過ちは繰り返しませぬから」 広島平和記念公園の慰霊碑に刻まれているこの言葉は恐らく多くの日本人は知っていることでしょう。 ところで不思議なことに、この文には主語がありません。これについては過去さまざまな議論がされてき…

継続は力なり

ありきたりすぎてタイトルにしてよいものかどうか悩みますが、やはり重歳してきて思うのはこの言葉は偉大だということ。ズルズルと継続しているだけでもそれなりの根気が必要とされ、長ければ長いほど惰性で続けているものですらそこそこ熟練してくる場合が…

Chat GPTデビューは公案から

先ほど唐突にあることを思い付いて早速、遅まきながらチャットGPTのサイトからアカウント登録をしてみました。公式サイトは英語ですが、質問窓に日本語で質問文を入れると普通に日本語で返ってきます。恐るべきツールですね。 で、何を質問したかったのかと…