不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

門下生募集

弥生二十二日稽古所感

昨日は急に1人が来られなくなったものの、久々に来日した米国同門が来てくれた。彼の技量は抜群で私より上かもしれない。KS君も大変刺激を受けたようでこの上なく真剣だったが、前の稽古が11日と珍しく間を置いてしまったので感覚が鈍ったと言っていた。それ…

弥生十一日稽古所感

本日稽古前に最終兵器スチームクリーナーにてジョイントマットを拭いてみたところ、予想通りほとんどシリコン剤が落ちた。スチームクリーナーと言っても家庭用のサイズとしては大きめ、普通の掃除機並の大きさ。故にスチームの出力も熱量も大きい。その上念…

弥生七日稽古所感

本日はKS君のみ。会館に入る前に自身の服の汚れを気にしていたので理由を尋ねると、私が来るまでに会館の外の地面で受身の練習をしていたとか。それで土や葉っぱが付いていたので払い落としたとのこと。感心感心、こういう人が伸びる。 早速マットを敷いて稽…

弥生四日稽古所感

本日は久々に坐禅を10分行い、受身、五行の型を行いました。五行の型は会館に置いてあるミットを借用してちょっと打ち込み。私が打ち込むとKS君が軽く吹っ飛んでしまうのが驚きだったようですが、ていねいに体術の要諦を指南しました。次に、KS君には初のバ…

如月二十一日稽古所感

本日の稽古は弟子KSくん1名。最初にジョイントマットの油分除去のために幾つか試したものの、想定外になかなか落ちず。購入先にメールにて問合せをして取り敢えず本日もマットなしで稽古をする。まず受身、ようやく左右が自在にできるようになってきたが、ま…

如月十一日稽古所感

この日はレンタカーを借りてジョイントマットを搬入するついでにKS君を駅まで迎えに行きました。実際にこのジョイントマットを使えるようになるまでがなかなか大変だった。まず1枚の大きさは一辺が1メートルもある大きなものでしかも20枚。1枚1枚がビニール…

如月七日稽古所感

昨日は平日夜の稽古。参加者はKS君とKKさん。何となく気分で昨日は稽古に集中したかったので坐禅はなし(笑) 当流の場合、一般的な流儀と異なり受身を重視します。技を受けたときのリアクションのためだけではなく、移動手段や技の一つとして用いられるので受…

武芸に於ける備え

これは私だけの主張ではなく、以前に何人もの武道家の方が同じようなことを言っています。稽古前の準備運動の話です。柔軟体操やストレッチ、そういうものです。これはあくまで古流に於ける私の考えであって、流儀を代表しているわけではありませんし、スポ…

睦月二十八日稽古所感

本日は入門希望者が来ました。 あまり入門希望者はいないと言いつつも、3,4ヶ月に一度は来ている計算になるのでそんなものでしょうか。 60を少し過ぎた方ですが10数キロを自転車で来られたという健脚な方でした。が、もっと驚いたのは1年半前に脳梗塞で右半…

睦月二十四日稽古所感

遅まきながら昨日が今年最初の不動庵道場の稽古でした。かなり強い風である上に気温もかなり寒い中、K君はやってきました。訥々と静かに話す性格ですが、そのような行動から強い意志が感じられます。 道場の町内会会館もキンキンに冷えていましたが稽古前に…

臘月二十日稽古所感

不動庵道場としては今年最後の稽古。先日の稽古に触発されたからか、K君はいつもより熱心。通常通り10分の坐禅と受身。受身はまだまだ向上させねばならないが、これについてはそれほど不安要素はない。多分普通に上達するだろう。 本日は裏逆のみの指南。摑…

臘月十七日稽古所感

17日は通常の稽古だったのだが、初めてゲストを呼んだ。タイから留学中の同門後輩Wくん。彼の先生も日本に2年ほど留学していた縁で私が通っている道場に来ている。5段になりたてなので技量は大変素晴らしい。 通常通り坐禅と受身をしたが、受身の段階からWく…

受け身のこと

ここ数ヶ月、受け身について色々顧みています。受け身というと、技を掛けられた人が行う技法と捉えがちですが、当流では移動手段、武技の一環と捉えています。それだけに受け身の種類も大変多く、入門当初それらをマスターするのに四苦八苦したものでした。…

霜月二十八日稽古所感

久し振りの平日夜の稽古。いつも通り10分の坐禅。いつも前後にちょっとした禅仏教のネタ話をしている。武芸と関係あったりなかったり。武芸と言うよりは日々の生活に役立つ話にしようと努力している。 受身は前後の受身の左右が概ねできるようになってきた。…

霜月二十六日稽古所感

当日は第四週なので稽古は15時から。所用があってレンタカーがあったため、弟子を駅まで迎えに行く。稽古は通常通り10分の坐禅の後に受身。当流に於いて受身の要諦は単に技を掛けられた時の対処のみならず、移動の手段、武技の一部でもあるため、何はともあ…

霜月十九日稽古所感

とうとうもう1人が来なくなったので、結局またマンツーマンの稽古になってしまったが、そもそも継続する人の方が圧倒的に少ないので致し方なし(笑) 確かにもうちょっと人がいればなとは思うが。 通常通り最初に10分ほどの坐禅。たかが10分、されど10分、この…

平日夜の稽古をはじめる

武神館不動庵道場は今まで土曜日午後の稽古だけでしたが、去る10月25日から平日夜も稽古を行うことにしました。 利用している谷塚上町会館や門下生の都合で曜日は不定ですが、概ね月曜日~水曜日で、時間は19:30~21:30になります。今のところ参加者は一人二…

隙の糸

「鬼滅の刃」は日本中を席巻した作品ですが、剣術で鬼を倒すというのは武芸をしている人間にとってはなかなか面白いと感じるかも知れません。私も一応初回から全てのアニメは視聴しました。 その中で主人公竈門炭治郎がよく使う「隙の糸」という概念が大変興…

道場の色

現在はコロナ禍で国際的な人の往来が制限されていますが、当流では毎日さまざまな国から同門が出稽古にやって来るので、大変国際的な組織ではあります。 かなりの割合で英語が通じるので共通語は英語ですが、たまに英語も通じない場合もあります。そのような…

リカバリー

今週辺りからコロナ禍前の生活リズムに戻すべく、色々模索を始めました。まずは坐禅、今まで朝は大抵行っていましたが、コロナ禍以後は毎日はやらなくなってしまった次第。特にロシアのウクライナ侵攻以後は色々思うこと多々ありすぎてとても坐る気分になれ…

専一ということ

専一:他を顧みず、ある物事だけに力を注ぐこと。 政府は大々的にアナウンスしていないようだが、去る4月6日に入国、帰国対象者への規制を大きく緩和した。私はテレビをほとんど見ないのでニュースになったかどうかは知らないが、ネットで検索しないと出てこ…

時季

時季を知るということです。人生に於いて何か変化がある徴を感じられる場面は少なからずあると思いますが、もしかすると多くの人はそれを見逃してしまい、或いは勇気を持てず放置、もしくは無視してしまっているのかも知れません。 私の場合は交友関係に変化…

武芸「で」学ぶか武芸「を」学ぶか

土曜日の不動庵道場の稽古の後に、弟子とコーヒーショップにて話したことです。現代に於いて、武技を正確に行える、武技がカンペキに使える、あるいは剣術に於いてきちんと正しく斬撃して巻俵を切り落とせる、というそれだけできても全然意味が無いばかりか…

不動庵道場の近況など

今年から武神館不動庵道場が開庵して、すでに3回ほど稽古をしてますが、思ったことなど。 稽古場を見つけ出すというのはこれがなかなか至難の業で、探してみれば町内会会館があったじゃないかとなりますが、そこに行き着くまでの努力というのは自分で誉めた…

不動庵 武録 開帳

前々からお知らせを載せていたように、去る8日から不動庵道場が開庵し、稽古を始めました。武道について拙い考えなどは引き続きこちらに掲載致しますが、道場における稽古などは以下に新規設置したブログに掲載致します。まだ人も少ないのでそれ程興味を引く…

主人公

土曜日に観賞した映画「エッシャー通りの赤いポスト」についてです。前のブログに書いたように、この映画は映画の中で映画を作っていくというプロセスを映画化したものです。多くの応募者から最終的には2名の主役が決まりますが、主役になれなかった人もエキ…

自らを勘定に入れる勿れ

私の禅の師匠が良く言う言葉です。「何かをするとき、自分を勘定に加えて物事を成すとたいていうまく行かない。」 「滅私奉公」とは戦時中に使われた便利な言葉ですが、出典は古代中国の書籍「戦国策」からです。戦国策という書籍自体、中国の春秋戦国時代に…

論語

昨今は「青天を衝く」で論語がクローズアップされていますね。とてもよいことです。 私が中国思想にハマったのは高校に入ってすぐでした。たまたま何気に読んだ守屋洋先生の中国武将列伝が大変面白く、そのシリーズ、説客、覇者、各列伝をすぐ読みましたが、…

護身術と護心術

武道や格闘技を習って護身術にしようという考えがあります。私の体感ですが、多くの格闘技家、武道家の方でちょっと学んだ程度で護身術として使えると思っている人は少ないように思いますが、一般の方の中には最小限の費用と期間、努力で使えるようになりた…

稽古場

実は私は以前、都内で数年ほど指南していたことがあります。公民館やスポーツセンターです。 ただ利用希望団体数に対して、絶対数が少ないですね、東京は。 地元草加市の総合体育館は曜日によっては夜は空いていたりするので驚きます。都内のスポーツ施設は…