不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

2022-01-01から1年間の記事一覧

道場の色

現在はコロナ禍で国際的な人の往来が制限されていますが、当流では毎日さまざまな国から同門が出稽古にやって来るので、大変国際的な組織ではあります。 かなりの割合で英語が通じるので共通語は英語ですが、たまに英語も通じない場合もあります。そのような…

日本社会について

正直に言うと私は協調性や思い遣りというものに関して日本人の基準では足りていないようです。会社や家にいて感じることです。 それについて色々考えることはあります。ひとつは50を過ぎて相手のことを考えて行動できないのか、思い遣りが足りないのか。他の…

自然な振る舞

私も長らく武芸者の端くれとして長年「強さ」に関するあらゆる事について考えてきましたが、その中のひとつが「自然さ」です。個人的にはブルース・リーの目にも止まらぬ攻撃速度には未だに憧れますが、同時に重歳してくると疑念が湧くのはそれは一体何歳ま…

念珠

先月豪州に旅行した折、市場で中国人が売っていた黒い石のネックレスが気に入って買いました。50珠でした。15豪ドルでしたから結構安かったと思います。帰国後、ふとこれを念珠にできないものかと思い立ち、調べてみると108珠の僧侶が使う正式な念珠以外にも…

武神館不動庵道場 定期稽古 220903

本日より武神館不動庵道場は通常の稽古を再開することに相成りました。 門下生は相変わらず1名ですが問合せがあったのが喜ばしく。 先ずは通常通り坐禅を15分。 それから受け身の稽古を一通り。休止中に弟子は苦手だった左後ろ受け身を特訓したようで取り敢…

稽古再開

武神館 不動庵道場はコロナ禍第7波のために8月いっぱいまで休止していましたが、9月から再開いたします。感染者数は波が来るたびに多くなってきているのでうんざりさせられますが、逆に重症者数は減っています。死亡者数は今回、前回よりも多くなっています…

電気自動車

今回、豪州に旅行に行った折、ホストの友人宅では2台の電気自動車を使用していました。 1台はGMのSUVタイプでもう1台は豪州では珍しい日本の軽自動車タイプの電気自動車、三菱ミープ。後者はわざわざ日本から取り寄せたそうです。 この2台を夫婦で利用してい…

安倍元総理の国葬について

今朝の朝食時にたまたま息子と安倍元総理の国葬についても是非を話しました。息子的には「やってもいいんじゃない」だそうです。理由は;1.一般市民からしてみたら数億円は大金でも、日本の国家予算で考えると微々たるもの。政府はそれ以上に無駄な出費をし…

豪州見聞録 3

ホストファミリーも友人も自宅近所に行き付けのカフェがあります。毎朝そこに行って近所の人たちと語らいながらコーヒーやカプチーノを飲むひとときの時間があります。近隣住民とのコミュニケーションも自然で素晴らしいものがあります。この辺は日本の方が…

豪州見聞録 2

今回私は友人宅に滞在したので、オーストラリア人の日常生活について紹介したいと思います。先ずは交通事情から。友人宅はメルボルン中心街から概ね北東20キロの緑豊かな丘陵地にあります。もっとも、元々メルボルンは世界的に緑豊かな街として知られていま…

豪州見聞録 1

ほぼ3年ぶりの海外渡航である上に通常の状態ではないため、今年に入ったぐらいから随時、出入国に関する情報を収集していた。幸いにも今回の渡航先である豪州の入国は緩くなりこそすれ厳しくなることはないため楽ではあった。また、マルチビザETAの取得も容…

オーストラリアにおけるコロナ対策のリアル

豪州政府というか一般市民のコロナに対する接し方です。滞在した9日間で私が体感したものをできるだけ客観的に描いてみます。 マスク着用率は10%以上15%未満でしょうか。メルボルン中心街ではもしかしたら2割に届いていたかも知れません。日本よりは遥かに少…

まず一度、国を離れよ

8月7日から本日17日まで、ほぼ3年ぶりに海外に行きました。行った先はオーストラリア・メルボルン。 今まで仕事で2回、両親の観光付き添いで1回、新婚旅行で1回行きましたが、最後に訪れたのは2001年、21年ぶりの訪問でした。 帰路は日本人青年と隣り合わせ…

77年目の終戦記念日に想うこと

先の戦争を始めた犯人は誰だ、というものがあります。ドイツならほぼ疑いナシにヒトラーでしょう。でも考えてみてください、彼を選んだのは民衆です。日本はどうでしょう。最終決定を下したのはもちろん昭和天皇ですが、それが話し合われたのは帝国議会です…

社畜という考え

家畜というものに掛けて社畜という言葉がありますが、実は私は人間社会における社畜というものにはもっと悪辣な意味を感じることがあります。「今この苦しいときこそ君が必要だ」「この仕事は君にしかできない」「この仕事をやり遂げたら人としてもっと大き…

新型バックパック

私は昔からかなりの機能美主義者です。 中学生の時からアイテムには軍用品が多かったですし、腕時計にしてもバッグにしても見栄えよりも機能性で決めていました。 数年前から都内に出ると不思議なバックパックを使っている人を何度か見かけました。そのバッ…

音声認識

私が音声入力を試したのは多分かれこれ20年ぐらい前。結婚してまだ子供がいなかったときだったと記憶しています。その時はかなり大変でした。自分の声や話し方のクセを覚えさせるために幾つか文章を読んだり、単語や数字を何度も読んだり。それでもはっきり…

リカバリー

今週辺りからコロナ禍前の生活リズムに戻すべく、色々模索を始めました。まずは坐禅、今まで朝は大抵行っていましたが、コロナ禍以後は毎日はやらなくなってしまった次第。特にロシアのウクライナ侵攻以後は色々思うこと多々ありすぎてとても坐る気分になれ…

国際連合という幻想

バイデン大統領が先日来日しました。そして驚くべき事に日本に対して常任理事国入りを支持したとのこと。これは歴史的な発言だと思います。どのくらいの日本人がこの発言を好意的に受け止めたのか分りませんが、もしどこかでアンケート調査などをしていたら…

献血の意義

ここ3年ほど毎年この時期に献血に行くようにしています。本来なら年に2回ぐらいでもいいのかな。特にこのコロナ禍では献血活動がままならず、血液のストックが少ないようで苦慮しているようです。とは言え献血者は一定数いて、献血センターなどに行くと結構…

古代の気高さ

2019年9月以後、コロナ禍のために海外に行けなくなり、何とも気分が塞ぐ日が続いてますが、海外の友人らとは相変わらず交流は続いてます。インターネットの恩恵は絶大すぎるほどです。 2019年GWに初めてギリシアに行きました。訪問先は首都のアテネではなく…

国防について考えみた

私が気に入っているアメリカンジョークがあります。 神様:「美しい自然、澄んだ水、美味しい空気、これらで素晴らしい国を作って誠実な人々を住まわせよう、そして『カナダ』という名前を付けよう」天使:「神様、それは他の国に対してえこひいきが過ぎます…

テルマエ・ロマエの奴隷

映画「テルマエ・ロマエ」では主人公ルシウスがよく奴隷を引き合いに出します。実はこういう言い方も変ですが、ローマ時代の奴隷はある意味かなり公正な立場にあって、自由民になったり場合によってはローマ市民になったりするチャンスもありました。 現代に…

コロナ禍について徒然

コロナ禍という期間になったのは2020年の初頭からだったかと思います。そしてそれは2020年、2021年と続き、今年に入って今も第6波に襲われています。ただ前の2年と較べて楽観視というか先が明るくなってきたのは事実です。まずこのコロナウイルスがどんなも…

専一ということ

専一:他を顧みず、ある物事だけに力を注ぐこと。 政府は大々的にアナウンスしていないようだが、去る4月6日に入国、帰国対象者への規制を大きく緩和した。私はテレビをほとんど見ないのでニュースになったかどうかは知らないが、ネットで検索しないと出てこ…

ロシア人の国民性

今回のロシアによるウクライナ侵攻についてはもちろんウクライナ国民の皆様には深く同情し、日本人としてできるだけのことはしたいと思っています。21世紀にもなって前世紀の大戦のようなことが本当に起こるとは驚くばかりです。こんな事は絶対に起こっては…

至道無難ということ

これは三祖大師信心銘という仏教のテキストに出てくる一番最初の言葉です。至道無難 唯嫌揀擇(しどうぶなん ゆいけんけんじゃく)但莫憎愛 洞然明白(ただぞうあいなくば、とうねんとしてめいはくなり) と続きますが、意味は「道に至るに難しいことはなく…

ロシア軍の士気

ロシアに行った時に何度も見た光景について。ロシアの政治の腐敗とか、色々言われてはいますが普通に生活する分には他の西洋国家とほとんど変わりはありません。あくまでぱっと見ですが。 ただ何点か「ん?」となったものはあります。ひとつは警察官の勤務態…

ロシアの友人と語る

ここ数日、ロシアの親友と色々やり取りしてます。何故か彼はフェイスブックが使えているのでメッセンジャーでのやり取りです。昨夜からのやり取りです。 私ロシア軍によるウクライナ侵攻からすでに1ヶ月が経過しました。 しかし、ロシアの軍事作戦はあまり成…

ロシア

ロシアのウクライナ侵略以後、少なからぬ露国友人らと色々やり取りを交わしてきました。残念ながら今回の戦争について支持者もいました。彼らには彼らの持論があるようです。また、祖国を悪と見做したくないという気持ちも理解できます。更に言えば彼らは30…