不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

いささか思うところ是在り

この世の中に完全無欠の先生はいません。 先生の技や精神を完全無欠に受け継げる弟子もいません。 いたとしてもそれは「全然意味がありません」。 流儀を完全コピーする、それなら今やIT機器の方が遥かに高精度、多角的だからです。 現実にはそれぞれ不完全…

ただそのままに

「イヌはワンワン、ネコはニャーニャー、スズメはチュンチュン、カラスはカーカー」 よく禅の師匠が言う言葉です。 それらの動物は「自分」を意識しません。「自分」がその動物であることはもちろんのこと、自分の存在すら意識していないのかも知れません。…

戦争の耐性

今更ながら言う事ではありませんが、日本では71年も戦争がありませんでした。 そして戦地に行った戦争体験者の年齢は90歳に手が届きます。 つまり国民の8割とか9割は戦地体験がありません。「戦争とはどういうものか」という場合、いつの頃か物心ついて間も…

護身術について

犯罪には大別して2つあります。 1つは自分や家族、組織の維持生存のためにやむなく行う場合。 1つはそれ以上に自分の私利私欲のため、理性に反して行う場合。 どちらであっても例えば殺人などは重い罪ではありますが、正当防衛が成立した場合などは許されま…

古い胴着を着る

一昨日、11年使っていた3代目胴着が破れ、急遽2代目胴着を引っ張り出して着用しました。 実はたまたま先月、初代と2代目胴着を久し振りに押入から出して洗濯機にかけたばかり。偶然なのかどうか。初代は少し小さく、何度も補修したので使えるかどうか微妙な…

胴着より察す

胴着は基本、約10年に1回新調しています。 色々理由があります。 補修しても綻んでくるため。 色あせがひどくなるため。 気分を一新するため。 色々です。 当流の胴着は黒のため、昔は洗うと色あせしました。 数年使ったら白灰色っぽくなってしまいました。 …

多分こんな感じではなかったか・・・(笑)

時代劇に出てきたニンジャの中で一番「これだ」と思ったのは水戸黄門の「風車の弥七」。理由は武器はほとんど匕首で、寡黙でスカした台詞をいちいち吐かず、おバカなニンジャ装束を着ないという点。しかもレギュラーキャラでありながらいつも別行動(笑) 忍術…

本日の稽古にて

本日の稽古はなかなか違ったテイストだったのでちと書き記したく。 20-30年前の当流には軍人警察官という類の門下生が多く、それはもうパワー炸裂の体術でした。 力任せが「悪」であると認識し始められてきたのはここ15-20年ぐらいでしょうか。 ・・・という…